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津田大介、中国スマホ決済に驚き 日本はLINEに期待

2017/12/7

最近、日本でも話題になっている中国のモバイル決済。現地で確認してみると想像していたよりもさまざまな場所で使え、予想以上に便利だった

 日本のニュースでも取り上げられるようになった中国のスマホ決済。スマートフォン(スマホ)さえあれば、現金をまったく使わずに買い物や食事ができるというのだが、本当にそんな環境が整っているのか。スマホが爆発的に普及し、偽札の問題など紙幣がまったく信用できないといわれる中国の決済事情を、上海に出かけた津田大介氏が実際に体験してみた。その便利さは想像以上だったという。

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■ストリートミュージシャンの投げ銭も

 先日、中国・上海に出張したとき、中国のモバイル決済「WeChat Pay(微信支付)」を試してみた。話題になっていたので、どの程度使えるのか気になっていたのだ。

 結論からいうと、4日間の滞在中、一度も現金を使わなかった。スマホをQRコードにかざして「ピッ」とやるだけで決済が完了してしまう。ホテルのそばのコンビニエンスストアで飲み物などを買うときはもちろん、串などを焼いている露店のような店でも使える。本当に便利で驚いてしまった。

 後日、上海に住む人にモバイル決済がどんなところで使えるかを写真で撮影してもらった。バーや自販機だけでなく、街頭で花を売る女性、さらにストリートミュージシャンまでもが利用している写真をみれば、どれだけ普及しているかがイメージできるのではないか。

バーの支払いもQRコードをスキャンして支払い金額を入力すればOK
自販機の右上にあるQRコードをスキャンする

夜の街角で花を売る女性も支付宝(Alipay)決済に対応していた
ストリートミュージシャンもWeChat Payでおひねりを受け取っていた。左側(「歓迎微信打賞」と書いてある)が支払い用のQRコード

 撮影者の話では、バーでの支払いは、QRコードを撮影し、現れた画面にその金額を入力、店員が確認した後に、支払いボタンを押すという。自動販売機の場合は、QRコードをスキャンすると、スマホ画面に自販機にある飲み物が表示される。ほしい飲み物を選ぶと支払い画面に移行し購入できる。

 花を買う場合は、QRコードを撮影し金額を入力、それを彼女に確認してもらった上で支払いを行う。ストリートミュージシャンは投げ銭と同じように、自分が払いたい金額を入力すればいいわけだ。

自動販売機で飲み物を買ったときの流れ。中国ではスマホ決済が普及したことで、自動販売機の数も増え始めているという

■爆発的に普及した決済インフラ

 中国の調査会社、易観智庫が発表した今年4~6月期のスマホを使った中国での決済金額は23兆408億元(約390兆円)。前年同期比約3倍と大きく伸びている。

 上海ではシェア自転車「Mobike(摩拝単車)」も試してみた。同サービスは札幌にも進出して話題になっている。Mobikeの決済もWeChat Payでできてしまう。自転車で街のいろいろなところを走り、行った先々でスマホで支払う。日本では考えられないインフラが、すでに中国では実現しているのだ。

 中国に住んでいない日本人が利用するには、最初に中国の人からお金を送金してもらい、自分のクレジットカードにひも付ける必要があった。だが一度スマホで使えるようにしてしまえば、羽田空港の国際線ターミナルに設置されている「ポケットチェンジ」の端末でチャージできた。

■ハイテクなシステムがあだになった日本

 一方、日本の状況はどうか。

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