苦境の大塚家具 「かぐや姫」社長に光はさすか

久美子社長が父親の勝久前会長と、経営路線などを巡り激しく対立したのが15年。株主総会での委任状争奪戦の末に続投したが、久美子社長の改革は成果を上げていない。元幹部は「社長はかなり厳しく社員を指導してきましたが、業績回復につながらない。最近は、弱音も吐く時もあるそうです」という。

16年12月期には45億円の営業赤字に転落。今期もほぼ同水準の営業赤字を見込む。6日の決算では「来期は黒字を見込むが、来年2月に説明する」と久美子社長は多くは語らない。

一橋大時代、ケインズ経済学に没頭

家具店浮上への道筋は……

久美子社長は兄姉の中で飛び抜けて成績がよく、名門の白百合学園高校から一橋大学経済学部に進み、「ケインズを好きになってしまって」と経済学に没頭。大学院進学も考えたが、当時としては珍しい女性総合職として富士銀行(現みずほ銀行)に入行した。

家業に興味はなかったが、「何かにつけて父に頼りにされて。困ったときにお前がやってくれ」と口説かれて大塚家具を入社し、経営を担った。

久美子社長はメディアのインタビューに答えるときには一つ一つ言葉を慎重に選び、冷静に話すが、時には戸惑いの表情も見せる。「経営者タイプというよりもコンサルタントという感じですね。報道関係者への対応は丁寧だが、社員には感情的になる面もある。やはり解が見えず、戸惑っているのかもしれない」と元幹部は話す。大塚家具の「かぐや姫」と呼ばれた久美子社長。まだ闇のなかで戦っているようだ。

(代慶達也)

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