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東大に一番近い学校になる日は? 駒東が伸びるわけ 駒場東邦中学・高校の平野勲校長に聞く

2017/10/29

東京都世田谷区にある駒場東邦中学・高校

「男子新御三家」と呼ばれる中高一貫の私立男子校、駒場東邦中学・高校(東京都世田谷区)。進学実績をどんどん伸ばし、今や4人に1人は東京大学に進学する。一方で、軟式高校野球部が東京都の大会で優勝するなどスポーツも盛ん。教師や保護者、先輩と後輩のつながりも深く、「駒東ファミリー」のような雰囲気だ。隣接する全国トップ級の進学校、筑波大学付属駒場中学・高校(筑駒)のライバル校に浮上している。世田谷区池尻にある駒東を訪ねた。

■なぜ筑駒より駒東なのか

「筑駒に受かっても、ウチに来る生徒もいます」。駒東の平野勲校長はこう話す。筑駒は3人に2人が東大に合格する超進学校だ。しかも国立校なので授業料も高くない。駒東と筑駒の校舎は隣同士で、通学条件は同じだ。実は両校の生徒は小学校時代からの顔見知りが少なくない。SAPIXなど同じ進学塾に通った「塾友」だったりするためだ。なぜ筑駒ではなく駒東を選ぶ生徒がいるのか。

「文化祭や体育祭を見学して、駒東ファンになる保護者や生徒が多いのではないか。中学受験では、母親などの保護者が志望校を決める場合が多いから」と進学塾の関係者は明かす。ある保護者は「駒東の文化祭で、子供とウオーターボーイズのイベントを見て、ここに入りたいと。筑駒は自由だけど、『地頭』がよくないと成績は伸びない。その点、駒東は先生方の面倒見もいいし、体育会系の部活にも熱心だから、うちの子に向いていると思いました」という。

■文化祭、ウオーターボーイズが人気

文化祭や体育祭は、学校の特徴を発揮すると同時に、最大のPRの場でもある。9月16~17日の文化祭では、水泳部の部員が演じる男子のシンクロ「ウオーターボーイズ」が人気イベントになっている。物理や化学など理系の部活のほか、鉄道研究などのクラブ活動もあり、見学に来た小学生や保護者を引きつける。

水泳部が文化祭で披露したウオーターボーイズ=駒場東邦提供

5月の体育祭は赤、白、青、黄の4つの色にチームが分かれて競う。中高一貫の6年制で、クラス替えはあるが、体育祭のチームは変わらない。中学1年生で赤組に組み込まれた生徒は6年間、赤組になる。そこで高校生の先輩が中学生を指導するので、きずなが深まる仕組みだ。開成中学・高校も運動会を通じて先輩・後輩の関係を構築するが、駒東は「就職活動の時も、大学よりも中高の先輩を訪問するケースが多いようです。先輩を訪問したらすぐ『君は何色だった?』と聞かれる。これですぐ意思疎通できるようになります」(平野校長)という。

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