繊細で強い眼鏡、結び目が美しいタイ… 匠の技が光る
ビジネスに効く日本ブランド8選

日常で何気なくコーディネートしているもののなかにも、「made in Japan」の匠の技が効いているものがある。通勤気分をさり気なく上げてくれるネクタイやかばん、ウオッチ…。ビジネスマンが信頼できるジャパンブランドの傑作を集めた。
■水、四季、職人の手仕事が大人の男を上げる優雅さを生む
【匠技】丸みのあるデザインも緻密な縫製で端整に

PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)のボストンバッグ
柔らかな革を作るのに最適な、兵庫の軟水を用いて作られたオリジナルのシュリンクレザー。鞣しから染色までの工程を、日本の四季に合わせた季節ごとのレシピで約40日かけて仕上げている。熟練の職人技が、優雅さを生み出すのだ。縦31×横41×マチ13cm。
5万6000円(ウエニ貿易)
■「ヴィンテージ」をデザインする緻密で計算された物作り
【匠技】耐久性と軽量化を繊細な美しさで表現

OBJ(オブジェ)のオブジェヴィンテージII
日本の素材や美意識にこだわったモデル「obj Vintage II」。テンプルエンドには、肌にも優しい鼈甲を、ノーズパッドには茶蝶貝を用いるなど、見えないところへの美意識が際立つ一品。アンティークゴールドに仕上げられたチタニウムの繊細フレームも趣がある。漆塗りのケースも特別だ。
メガネ8万5000円(オブジェ・イースト)
■ワールドタイムの多彩な表現を実現した新モーターの採用
【匠技】デュアルコイルモーターで素早い指針

CASIO(カシオ)のオシアナス OCW-S3400-1AJF
時計界のテクノロジーを牽引してきた電波時計のオシアナス。その中のモデル「マンタ」は最もエレガントとされるモデルだ。薄型ななかに搭載されているタフムーブメントをはじめ、先進の物作りを担う「山形カシオ」で製造された日本の技術の結晶である。10気圧防水。
18万円(カシオ)
■華やぎや風格の裏に細やかな生地へのこだわり
【匠技】上品な光沢を生むシルクのレップ織り

ROBERT FRASER(ロバート フレイザー)のレップタイ
安定したクオリティのネクタイ作りは日本にあり、と国内生産にこだわるロバートフレイザー。西陣の機屋で低速で織られた生地を、国内の手縫いの縫製工場に持ち込み、仕上げている。締めたときの形が決まる、シルクのハリがある素材感には信頼が寄せられる。
タイ各9000円(アイネックス)
■日本の丁寧な物作りが手元に凝縮される贅沢
【匠技】エレガンスを表現するボックス型サファイアガラス

GRAND SEIKO(グランドセイコー)のSBGM221
ムーブメントの主要パーツを自社で作り、国内一流の時計職人が組み立てていく。高い精度と視認性に加えて、歪みのない美しい鏡面仕上げがセイコースタイルの究極。こちらはアイボリーの文字盤やボックス型のケースがクラシックな印象のモデル。海外でも人気が高い。自動巻き。
50万円(グランドセイコー専用ダイヤル)
■着用時のフィットを考えた手仕事のネクタイ作り
【匠技】低速織機で織った奥行きある風合い

FAIRFAX(フェアファクス)のジャカードタイ
ウール100%の独自開発の芯地にこだわる同ブランド。生地から縫製まで全工程を国内作業にし、ハンドメイドによる細部までコントロールされたフィット感を追求。糸から別注したという京都産の生地を使用したタイは、微起毛の素材感が絶妙な柔らかさを生む。
各9000円(以上フェアファクスコレクティブ)
■隅の隅まで丁寧なレザーのあしらいは別格
【匠技】0.4ミリの薄革を合わせる特殊技術の技

FARO(ファーロ)の革小物
ごく薄い革を貼り合わせ構築する、エレガントなレザー使い、そしてその極細のコバの丁寧な仕上げがFAROの真骨頂だ。オレンジのマルチケースは、薄革を布のように折り畳み、ユニークなフォルムを実現。2万円、ツートーンの財布は、色彩美と丸みあるシルエットが技を感じさせる。
3万6000円(以上セルツ リミテッド)
■素材の加工、意匠で魅せる物作りのアイデンティティー
【匠技】型からデザインするオリジナルの真鍮金具

TOFF & LOADSTONE(トフ&ロードストーン)のトートバッグ
馬具に不可欠な、日本の伝統産業でもある真鍮の鋳物。それをデザインの要とし、鞄の風格を演出する。角もみ調の型押しレザーは今季初展開のオリジナルレザー「スクエアエンボス」。全工程、コストを惜しまない日本メイドだ。縦33×横34×マチ14cm。
4万5000円(ティーアンドエル)
※表示価格は税抜きです。
撮影/ケビン・チャン スタイリング/武内雅英(CODE) 取材・文/長崎義紹 文/池田保行(04)
[MEN'S EX 2017年11月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
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