TWICE 指なら簡単、「まねしやすいダンス」が強み
TWICEの魅力(中) 年下組インタビュー
明るく元気で、かわいいキャラクターに加え、最新のダンスミュージックを取り入れたポップな楽曲とダンスで、日本でも大ブレイクを果たしたTWICE。9人組のグループを年齢順に2つに分けると、年下組となる5人にインタビュー。ジヒョ、ダヒョン、チェヨンは韓国、ミナは日本、ツウィは台湾の出身。異なるルーツを持つ彼女たちが、TWICEの強みを語ってくれた。
ミナ 1997年3月24日生まれ。日本出身。ダークでセクシーな雰囲気から、「ブラックスワン」との呼び名も。「おとなしいほう」と言うが、時折出る関西弁がキュート。
ダヒョン 1998年5月28日生まれ。韓国出身。「ノリノリのお豆腐」と呼ばれるほどのノリの良さが武器。最近覚えた日本語は『おさかな天国』の「♪サカナサカナサカナ~♪」。
ツウィ 1999年6月14日生まれ。台湾出身。TWICEのビジュアルエースで、16年の「世界で最も美しい顔100人」(米国の映画情報サイト「TC Candler」が選出)で8位にランクインした、「背が高くて美しい末っ子」。
ジヒョ 1997年2月1日生まれ。韓国出身。リーダーでMCなどの進行役を務めることも多い。メンバー随一の歌唱力を持つため「マイク」というキャッチフレーズも付くほど。
チェヨン 1999年4月23日生まれ。韓国出身。キュートな笑顔に加え、小さい体ながら優しさと負けん気を持つ。ラップパートを担当することも多い「ちびっこラッパー」。
ジヒョ ミュージシャンというお仕事は、歌やダンスを通して世界中の人たちとコミュニケーションを取ることができます。そういう意味では、メンバーが多国籍であることは、いろんな人に知っていただけるきっかけになると思っています。
ツウィ TWICEで活動をしていると、言葉は大切ですが大きな問題じゃないなって思うんです。ダンスと歌が大好きな9人が集まって、励まし合いながらステージを作り上げていく。言葉や国籍の違いはプラスになることはあっても、活動していく上で問題にはならないと感じています。
ミナ 日本デビューが決まった時はうれしくもあり、正直不安な気持ちもありました。でも7月の東京体育館のライブは超満員になり、女性ファンに加えて、男性のファンもたくさん来て下さっていたので感動しました。
ダヒョン 日本のファンのみなさんは歓声がとても高いんですよね。「かわいいー!!」と、常にハイテンションで応援してくれるのがうれしいです。
チェヨン 私たちがステージに出てくる度に、スタンディングで出迎えてくれます!
ミナ デビューに向けてみんな日本語をすごく勉強していたので、少しでも助けになれたらと思いながら、日本語を教えたりしていました。私も韓国に来た当初は全く韓国語が分からず、他のメンバーたちにはすごく助けてもらったので。これからの日本の活動でも、少しずつ恩返しをしていければなと思っています。
ダヒョン 頼もしいです!
「TTポーズ」が大流行
彼女たちの知名度アップに貢献したのが、16年10月リリースの楽曲『TT』で見せた「TTポーズ」。親指と人差し指で泣き顔を作るポーズをまねするSNSの投稿が相次ぎ、それは韓国国内だけでなく、日本などの海外の10代たちにも飛び火した。韓国の音楽グループでは「○○ダンス」と名付けて、キャッチーなポイントをアピールするグループが多い。その中でTWICEが目指すのは、どのグループよりもまねしやすいダンスだという。
全員 こんなに広まるなんて、とっても驚きました!(笑)
ジヒョ 特に日本では、デビュー前なのにTTポーズをまねしてくれる人がいっぱいいて。一般の方だけでなく、AKB48さんや乃木坂46さんなどの芸能人の方もまねしてくれていたので、すごく不思議な気持ちでした。
ダヒョン 6月に『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演させてもらった時には、関ジャニ∞さんなどの出演者の方もTTポーズをして下さり、とてもうれしかったです。
ジヒョ MCのタモリさんまでして下さったし(笑)!
全員 そう! あれはすごくうれしかった!
ダヒョン TTポーズはインスタグラムなどのSNSを通して広がったことも大きくて。ファンのみなさんと直接会える機会をなかなか作れなくても、SNSに私たちが料理やゲームをしている姿やダンスの練習シーンなどをまめにアップすることで、常に身近に感じてもらえればと思っています。
ミナ 私たちのダンスやポーズは、小さい子どもにもまねできることを意識して、メンバーも意見を出し合いながら作っています。
ジヒョ ダンスの特徴は、「かわいくてまねしやすいこと」です。カラダを大きく使う複雑なダンスだと、なかなかみなさんもまねしにくいと思うんです。指先を使ったものだったら、誰でも簡単にまねすることができますよね。TWICEに指を使ったダンスやポーズが多いのは、そういう理由からなんです。
ミナ ポーズとして単体でできることも、写真を撮る時にみなさんに使ってもらえるので大きいと思います。「ダンス+ポーズ」、これがTWICEのパフォーマンスの特徴だと思います。
忙しい日々が絆を深める
ダヒョン (16年4月に)2ndアルバム『PAGE TWO』を発売した頃は、一気に仕事が増えて、我を忘れるほどの忙しさでした。
チェヨン でもTWICEのメンバーは、みんな夢を持って集まってきているので、自分1人がここで諦めてしまってはダメだという気持ちで乗り越えることができました。あの時期があったからこそ、「自分の夢やメンバーの夢を、みんなでかなえていくんだ」と、より強く思えるようになりました。
ジヒョ 私は、TWICEは一生をともに歩んでいく仲間なんだと再確認できました。TWICEの夢はファンのみなさん含めて、一緒に幸せになることなんです。
ツウィ つらい時には、私たちの曲を聴いたり、ステージを見てもらいたいですね!
10月には、日本オリジナル曲『One More Time』 をリリース。TWICEらしさが出たポップな曲調で、恋するワクワク感を歌ったキュートな歌詞が特徴だ。
ミナ 『One More Time』は、初の日本オリジナル曲なので、まずは私たちの元気に歌って踊る姿を見てもらって、みなさんを元気にできればと思っています。
チェヨン この曲にはラップパートが多いのですが、私は普段からラップを担当することが多いので、いつにも増してガンバりました!
ジヒョ ラップにはみんな少し苦労したんですが、チェヨンやスタッフさんからアドバイスをもらえたから、レコーディングも順調に進められたよね。
ツウィ この曲にもポーズがあって、サビ部分で、人差し指で数字の1を作って唇に当てるんです。ぜひみなさんもまねしてもらえるとうれしいです!
(ライター 田原知瑛)
[日経エンタテインメント! 2017年11月号の記事を再構成]
11月8日(水)10代女子の新カリスマへ
11月9日(木)<年下組インタビュー>「まねしやすい」が強み
11月10日(金)<年長組インタビュー>寮生活でチーム力育む
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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