西高サボって名画座 鎌田實氏「がんばらない」の原点鎌田實・諏訪中央病院名誉院長が語る(上)

諏訪中央病院の鎌田實名誉院長
諏訪中央病院の鎌田實名誉院長

諏訪中央病院(長野県茅野市)で患者を診るかたわら、西田敏行さん主演のテレビドラマにもなった「がんばらない」の著者として知られる、医師で作家の鎌田實氏(69)。母校は、都立屈指の進学校、東京都立西高校(東京都杉並区)だ。医師としての原点は西高にあると話す鎌田氏に、西高時代の思い出を語ってもらった。

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中学の先生に勧められて西高を受験した。

当時は、学校間の学力格差の解消を目指した学校群制度が導入される前で、今は受験校として名高い私立校も、それほど注目されていない時代でした。そんな中、西高は毎年、東京大学に百何十人もの合格者を出し、東京では、都立日比谷高校と進学校のトップの座を争っていました。

西高のある杉並区に住んでいた僕は、中学の担任から言われるままに西高を受験。家が貧乏だったので、いずれにしても公立しか選択肢はありませんでした。だから、西高にも別に特別な思いがあったわけではありません。でも今振り返ると、結果的に西高を選んで大正解でした。何より、西高の自由な校風が性に合っていました。

西高の受験を担任から勧められたくらいですから、子供の頃から勉強はできました。しかし、成績には結構ムラがあり、どの教科もまんべんなくいい成績をとる優等生ではありませんでした。

西高でも、得意の数学や物理の試験はいつも高得点でしたが、逆に英語は全然だめでした。教室のうしろに張り出された英語の試験の結果を見て、「俺がビリか」と思ったのをよく覚えています。でも、それでめげることはありませんでした。数学がいいから、英語はできなくても、まっいいか、くらいの気持ちでした。

西高の生徒は、勉強しかしないいわゆるガリ勉タイプは非常に少なかったように思います。部活動や文化祭などなど、みんな勉強以外のことも一生懸命やるという印象でした。

僕も入学してすぐ剣道部に入部しました。最初は経験者にはなかなか勝てませんでしたが、負けず嫌いだったので、何とか試合で勝てるよう練習し、3年で初段の腕前になりました。

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