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キャリアコラム

「ホウレンソウ」は不要 グーグルが訴える管理職改革 グーグル日本法人CMO・専務執行役員の岩村水樹氏

2017/10/11

「2014年に『Women Will』プロジェクトを立ち上げ、31のパートナー企業、延べ2000人とテクノロジーを活用した働き方改革の実験をしました。まず、『在宅勤務トライアル』です。調査では、管理職の47.1%が『仕事が在宅に適しているか不安がある』と答えていました。しかし、実際に在宅勤務を取り入れた働き方を2カ月間実施してもらったところ、『在宅で仕事をして課題を感じた』と答えた人は、11.8%でした」

「会議はテレビ会議で対応できるし、オンライン上のカレンダーを見れば部下が何をしているかわかります。だから、会社にいて『ホウレンソウ(報告・連絡・相談)』をしなくてもいい。アウトプットの内容だけを見ればいいんです」

■オンラインのカレンダー、部下管理ツールではない

在宅勤務にトライするビジネスパーソンは増えている=PIXTA

――管理職のなかには、実際にオフィスにいないと「周囲の進捗が見えない」「管理できないし評価できない」という抵抗感を持つ人がいそうです。

「カレンダーは何のためにあるのでしょう。部下の動向を管理するためでも、空いた時間に会議を設定するためでもありません。自分が働く計画を立てるツールなんです。一般社員でも、自分で仕事と生活をきちんと管理する力が求められます。先にお話ししたプロジェクトでは、予定帰宅時間をカレンダーに入力してもらう実験もやりました。そうすると、実験前の在社時間は、平均8時間から9時間という人がもっとも多かったのですが、実験後は平均7時間から8時間という人がもっとも多くなりました。やれば案外できるんです」

――グーグルが求めるマネジャーの役割とは何でしょうか。

「グーグルでのマネジャーの大切な仕事は、誰もがアイデアを出せる空気をつくることです。以前、よい成果を上げているチームの共通点を調べたことがあります。そこで唯一共通していたのが『サイコロジカル・セーフティー(心理的安全性)』な環境であることでした。これは誰もが自分らしく仕事ができ、性別や人種などの属性に左右されることなく、安心して自由に発言できる、ということです」

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