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私たち転職エージェントは、転職のご相談を受けるとき、本人が持参した職務経歴書にまず目を通す。その中には「読みづらい」「わかりづらい」ものが決して少なくない。ビジネスパーソンとして優れたキャリアを持ち、プレゼンにも慣れていらっしゃるはずの人でも、なぜか自身の経歴書となると伝わりにくいものを作ってしまうことがよくあるのだ。「自分の強み」をしっかり伝える職務経歴書とはどのようなものか? 作成のポイントをお伝えする。

「時系列でダラダラ書き」では読まれない

私は日々、転職希望者の皆さんからご相談をお受けしていますが、優れたキャリアを持つベテランのビジネスパーソンであっても、さらに上級職のエグゼクティブクラスの方でさえも、ご本人が最初に書いた「職務経歴書」を拝見し、ダメ出しさせていただくことがよくあります。

ダメなパターンで一番多いのが「経歴を時系列でダラダラ記している」もの。30代後半以上で幅広い経験を積んでいる人ほど、こうなりがちです。

これをそのまま応募先に提出してしまうと、相手は注目すべき箇所がつかめず、自身の強みが伝わりません。それどころか、「読むのが面倒」と適当に流されてしまったり、読んでもらえたとしても、「情報を整理する能力がない人物」とマイナス評価されてしまったりする恐れもあります。

また、直接企業に応募するのではなく、まず転職エージェントに相談するにしても、「ダラダラ職務経歴書」では、エージェントもその人の強みを把握しづらく、適切な企業の紹介に結び付きにくいこともあり得ます。

経歴を自分で「棚卸し」する段階では、時系列でそのまま書き出してももちろんOKですが、それを第三者に見せるときには、以下のような工夫をして、「伝わる」ように仕上げることが大切です。

(1)ボリュームは2枚まで

異動や転職回数が多い人の場合、社会人1年目から書き並べていくと、A4紙で5枚以上に及んでしまうこともあります。

しかし、応募書類を読む人事担当者からは、「職務経歴書が3枚以上あると読む気がうせる」という声をよく聞きます。「ちゃんと読んでもらえるのは2ページ目まで」と考え、なるべく2枚以内に収めることを目指してください。そのためには、「重複する経験内容をまとめる」「細かな異動や昇進は省略する」といったことも必要です。

(2)直近の経験から記載する

職務経歴書を書くとき、一般的には時系列で所属企業・部門・業務内容を記していきますが、経歴が多い人の場合は、最初に直近の経歴を記載し、過去にさかのぼっていく「逆年代順式」という書式を使うといいでしょう。

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