変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

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ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は2~3カ月に一度訪れる準定点観測ポイントの青山ブックセンター本店だ。前回訪れたのは6月下旬。3カ月たって売れ筋は大きく様変わりし、力の入った翻訳書など、8月下旬以降に出た新刊で売り場は賑わいを見せている。その中でビジネス書担当者が注目しているのは、有力IT企業、サイバーエージェントの副社長が社内向けに書いたコラムをまとめた一冊だった。

社内報コラムを書籍化

その本は日高裕介『組織の毒薬』(幻冬舎)。幻冬舎が経済ニュースアプリ「ニューズピックス」と組んで刊行しているビジネス書シリーズの第5作で、著者の日高氏はサイバーエージェントでゲーム事業を管轄する副社長だ。同社のゲーム事業は8年前に4人で立ち上げ、いまや3000人を超える組織になった。「拡大していく組織の人たちに向けて」定期的に社内報に書いた5年分のメッセージをまとめたのが本書だ。

本の構成はその都度書かれたコラムから66本を選び取り、時系列に収録している。「仕事がうまくいっていない時は、なにかを先送りしている可能性がある」「オオカミ少年になるリスクをとる」「成果と評価は自分のタイミングではやってこない」など、印象的なタイトルの断章が次々と並ぶ。

組織で働く人にエール

仕事とはなにか? 組織で仕事する意味は? 目標設定の仕方は? ……仕事にまつわる様々な心構えが手を変え品を変え、時にはプライベートなエピソードを交えながら語られていく。前から順番に読んでいってもいいし、気になったタイトルから拾い読みしてもいい。「組織で働く人を勇気づけたい」という思いで発信し続けたメッセージだけに、仕事で心が折れそうになったときに胸に響きそうなひと言を、断章それぞれに見つけることができる。

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