対局中にファッション思案! 佐藤名人のこだわり将棋棋士 佐藤天彦名人(上)

――現在は同ブランドのジャケットなど100点以上を愛用されていると聞きます。

「個性の強いブランドなので、周囲から理解を得られるかも正直不安でした。個性的すぎず清潔感がある方が今は主流なので、個性的を超えて変人と思われるかもしれませんから。プロ棋士は対局だけでなく普及も重要な使命なので一般の方と会う機会は意外と多い職業です。ただ、最後は優美な装飾性を持ったアン・ドゥムルメステールを自分の世界に取り込みたい気持ちが勝りました。最初にジャケット、スカーフ、ブローチを買い、確か20万円を超えたように記憶しています」

■ファッションショーでリフレッシュ

「アン・ドゥムルメステール」に魅了された

「身に着けるもの全てをこのブランドで統一したくなる気持ちがどんどん強くなり22、23歳ごろには貯金を取り崩したり、会計の時に手持ちがないのでATMに駆け込んだりといったこともありました。5段くらいの時です。自分で家計簿を付けているのですが節約はしなかったですね(笑)。電気が止められそうになる手前で自制はしましたが(笑)」

「タイトル戦の日程は基本的にタイトなのですが、昨年の羽生さんとの名人戦では第2局と第3局、第4局と第5局の合間に秋冬コレクションへ計2回行きました。よいリフレッシュができたおかげか、勝負にもよい結果を残せました」

「自分が一番自然でいられるブランドですが、自然に着ていられることと自然に着ていると見られることは違います。この個性的なファッションを身にまとって外出するときに大事なのが全体のバランスだということを感覚的に学ぶことができました。アン・ドゥムルメステールの上着にデニムのパンツを合わせてみるということも試みました」

――そうした経験が対局に着るスーツにも影響していますか。

「スーツは現在十数着です。対局前日にスーツ、ネクタイ、チーフの組み合わせを決めますが、例えば王座戦にはこのスーツということはなくて、基本的にその時の気分で組み合わせています。大事な対局には…どの対局も大事なのですが、ファンの方からいただいたり、家族から贈ってもらったネクタイを選ぶようにしています。郷里の博多織のネクタイを締めていったこともあります」

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