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納得いく給料の決め方 新卒で100万円の年収格差も 給与満足度ランキング 1位はグーグル、2位はアステラス製薬・P&G

2017/8/26

つまり、純粋な業績や成果への評価は、4.4%にすぎない。業界ごとに見ると、「業績・成果」の割合は「百貨店・スーパー(34.1%)」「新聞・放送(25.2%)」などでは高いが、「0%」と答えた業種も少なくない。

■「給与への納得度高い」 トップはグーグル

企業口コミサイト「カイシャの評判」(エン・ジャパン)に登録された企業を対象に調査した「給与への満足度」ランキング

自分の給与に対する「満足度」はどうなのだろうか。17年4月、エン・ジャパンが発表した調査では、仕事に満足していない理由のトップは「給与額」で62%だった。エン・ジャパンの運営する口コミサイト「カイシャの評判」が発表した「給与への満足度」ランキングでは、1位はグーグル、2位はプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)とアステラス製薬だった。トップ10のうち、5社は外資系企業だ。

エン・ジャパン「入社後活躍研究所」の千葉純平研究員は、「給与の満足度や納得度は、同業種・同職種の水準より高いかどうか、といったような『相対的高待遇』で決まる」と指摘する。

日本企業でトップだったアステラス製薬の畑中好彦社長は「革新的な人材であれば、それに見合った報酬を支払う。日本の賃金制度から考えれば、かなり思い切った『飛び級』もしている」と断言する。

■「納得度より安定」が大半

アステラス製薬の畑中好彦社長

しかし、これから社会に出る学生の多くが、実は昔ながらの「年功序列」で「安定的」な働き方を求めている。リクルートワークス研究所が8月に発表した、18年卒予定の学生を対象にした調査「働きたい組織の特徴」では、「安定し、確実な事業成長を目指している」「入社直後の給与は低いが、長く働き続けることで後々高い給与をもらえるようになる」といった項目が上位にあがった。「短期で成長できるが、体力的・精神的なストレスもかかる」という項目も、17年に比べ11.8%下がっている。今の学生たちの間で「安定志向」「年功序列志向」が一段と進んでいるのが調査から浮かび上がってくる。

誰にとっても平等な「給与制度」はあるのだろうか。働きに報い、成果を出した人に正当な対価が支払われれば納得するのか。木暮さんは「本当に納得度を追求するなら、全員フリーランスになればいい。そうすれば自分で給与を決められる」と指摘する。

確かにプロ野球選手のように実績などによって年俸を決めるのが正当な評価方法といえるかもしれない。しかし、誰もが独り立ちできるわけではない。賃金の「正当性」の追求は、自分のクビを絞めることになりかねない。ルールを理解したとき、本当に自分は対価に応じた仕事ができている、といえるだろうか。

(松本千恵)

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