『ゲーム・オブ・スローンズ』 魅了される3つの理由

日経エンタテインメント!

アイザックが演じるブラン。『ゲーム・オブ・スローンズ 第七章:氷と炎の歌』はスターチャンネルにて毎週月曜10時ほか放送中

――本作は世界中で大人気ですが、その理由をどう考えますか。

「3つあると思います。まず、いろいろな国や地域の文化の要素を取り入れていること。だから、誰でも物語の世界に入れる。主に英国の歴史がベースですが、東洋や中東の文化も含まれていて、米国人も中国人も、みんな楽しめます。2番目は、あらゆる意味で複雑であること。単なる善対悪といったシンプルなストーリーではないし、それぞれのキャラクターにも道徳的にあいまいな部分があったりします。様々な要素を織り込んだタペストリーのようなドラマです。その世界観が人々を引きつけます。3番目は、とにかくストーリーが面白い。文化や言語を超越しているストーリーだから、翻訳しても吹き替えても人々に通じるのです」

本作は、原作の世界観を再現するため、ロケ地は北アイルランド、アイスランド、モロッコ、クロアチアなど世界各地に広がる。登場するキャラクターも、セリフのある登場人物だけでも200人を超え、それぞれが葛藤や秘密などを抱えている。単純な正義や悪は存在せず、高潔さを見せるかと思えば、裏切りや陰謀にも手を染める。そしてストーリーは予測不能。誰がいつ命を落とすか全くわからないため、一瞬たりとも画面から目を離すことができない。

生と死を分けるもの

――多くの人物が登場して、死んだ人がたくさんいるし、生き残っている人もいます。両者の違いは何でしょうか。

「そこに方程式はないと思います。だからこそ面白くて、見るのをやめられなくなる。この人は生き延びると思っていたら、あっさり死んだり。その逆もあります。生死を分けるのは、本当に運なのかなと思います。ただ、あまりにナイーブで優し過ぎる人は、亡くなることが多いかもしれませんね、ブランの父親であるエダードのように」

――生き残っている人の中で、誰が最後に玉座に座るのにふさわしいと思いますか。

「僕の考えですが、鉄の玉座に座ることはそれほど重要ではなくなると思います。しばらくの間は誰かが座るかもしれないけど、それより大きな脅威が来るからです。ホワイト・ウォーカーや死者の群れが迫って来る世界では、王や女王の座なんて大事ではなくなり、人間が生き延びられるかどうかが問題になるでしょう」

夜の王。異形の怪物ホワイト・ウォーカーや死者の群れを率いて、北の地からウェスタロスに攻め入る

第七章では玉座を巡って、新たに「七王国の女王」となったサーセイ、「ドラゴンの母」であるデナーリス、「北の王」を名のるジョン・スノウという3つの勢力がぶつかる。しかし人間にとって、より脅威となるのは夜の王が率いる異形の怪物ホワイト・ウォーカーの軍団だ。アイザックが指摘するように、北の地からウェスタロスへと攻め入って来るホワイト・ウォーカーとの決戦が大きな見せ場になるだろう。

第八章でファイナルを迎える本作。覇権争いに新たな脅威との決戦が加わり、クライマックスに向けて、ファンの熱気はさらに強くなりそうだ。

(日経エンタテインメント! 小川仁志)

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