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ティラノサウルス羽毛説に反証 やはり「うろこ肌」?

日経ナショナル ジオグラフィック社

2017/7/29

ナショナルジオグラフィック日本版

ティラノサウルス・レックス(Tレックス)の首の皮膚の化石。(PHOTOGRAPH COURTESY OF PETER LARSON)

 ティラノサウルス・レックス(Tレックス)を触ったらどんな感じがするだろう? ワニみたいに硬いうろこか、鳥のように柔らかい羽毛か、もしかしたら、その中間かもしれない。

 カナダ、アルバータ大学の古生物学者スコット・パーソンズ氏は子どものころからそんな想像を膨らませてきた。Tレックスに羽毛があったという直接的な証拠は存在しないが、この20年の間に羽毛を持つ仲間が次々と発見されたことで、恐竜はうろこに覆われていたという仮説は少しずつ追いやられていった。

■うろこに覆われていた

 しかし、パーソンズ氏らが科学誌「Biology Letters」に発表した論文が、その疑問を解決するかもしれない。パーソンズ氏らは、米モンタナ州で発掘されたTレックスの化石に残されていた皮膚の模様を調べ、アルバートサウルス、ダスプレトサウルス、ゴルゴサウルス、タルボサウルスなど、ほかのティラノサウルス科の恐竜化石と比較した。

 そして、これらの共通点を発見した。いずれの種もその皮膚は短い羽毛ではなく、小石状のうろこに覆われていたのだ。

 「体の様々な部位の皮膚の化石から、こうした羽毛のない部分が見つかりました。少なくともTレックスの体の大部分は羽毛に覆われていなかったことがほぼ明らかになりました」とパーソンズ氏は話す。

 パーソンズ氏は、Tレックスに全く羽毛がないと証明されたわけではないと強調しているが、たとえ羽毛があったとしても、ごくわずかだったのではないかと考えている。パーソンズ氏らがつかんだ有力証拠は、Tレックスが「爬虫(はちゅう)類っぽいうろこに覆われていた」ことを示しているという。

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