リーダーが語る 仕事の装い

ダークスーツ一辺倒なんて思考停止 お洒落は工夫次第 フリーアナウンサー 古舘伊知郎氏(上)

2017/7/23

「いいかげんにダークスーツ一辺倒をやめた方がいい」――。フリーアナウンサーの古舘伊知郎氏は、ビジネスマンの装いが「思考停止」になっていると指摘する。スポーツの実況中継から報道番組、トークショーまで、幅広いジャンルで活躍してきた話術の達人はお洒落(しゃれ)へのこだわりも人一倍強い。今年春には仕事仲間とともに、洋服を手作りできる「工房」の設立に関わった。「仕事も生活もファッションのために頑張ってきた」と話す古舘氏に装いへの思いを聞いた。

中編「ニュースがカジュアル化、だからタイは外さなかった 」、後編「装いは『人生の決算報告書』、心見透かす『内視鏡』」もあわせてお読みください。




――自身の事務所、古舘プロジェクト(東京・新宿)が「手作り」をテーマにした会員制ファッション工房を東京・北参道に開きました。

「仲間が始めたプロジェクトで、全面的に応援しています。最新型ミシンや3Dプリンターなどを備え、洋服を手作りできる場を提供する狙いです。『andMade(アンドメイド)』と名をつけました」

「ファッション好きの僕自身としては『本当に着たい服がなかなか見つからない』とずっと感じていたんです。自分に合った洋服といえばオーダーです。スーツだったら男物で定番化した高級なものはありますよ。でも、僕の場合、ジャケットなら女性用でも、気に入ったら欲しくなる」

「『こういうレディースの生地で、多少傷んでも形崩れしてもいいから男性用に作ってもらえないかな』という具合です。でも簡単にはオーダーできない。型紙や芯の入れ方から違うから。男女で体格も差がある。しかも、高いオーダースーツではなく、もっとリーズナブルな価格で自分だけの洋服を作ってもらいたいんです。僕には自分の欲しい服の妄想がいっぱいある」

フリーアナウンサーの古舘伊知郎氏。かちっとしたジャケットに、わざと生地を毛羽立たせた古着風のパンツを合わせた。

「靴でもそうでしょう。前から思ってるんですよ。いいなめしの、いい色味で気に入っても男性用はありません。男性は体重があって圧がかかるし荒っぽく扱うから、レディースのような繊細な作りはできないというのです」

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