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厚生労働省が6月末に発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は1.49倍と、1974年2月以来、43年3カ月ぶりの高水準を記録した。空前の人手不足といってもいい状況にありながら、実は40歳以上の「転職格差」は静かに拡大している。今回は、表に見えないミドル世代の転職環境の実態を浮き彫りにしてみた。

人事担当が頭を抱える空前の人手不足

有効求人倍率はバブル期を超え43年ぶりの高水準

有効求人倍率はバブル期を超え43年ぶりの高水準

求人倍率の伸びの中でも注目したいのが、正社員の有効求人倍率です。5月は0.99倍(季節調整値)と、2004年の調査開始以来で最高値を示しています。人手を確保したい企業は正社員の求人を増やしています。新規求人数を業種別にみると製造業が前年同月比11.5%増で首位。慢性的な運転手不足に悩む運輸・郵便業が10.4%増えたほか、医療・福祉業も9.0%増となっています。

就業者数は6547万人で、前年同月より76万人増え、うち正社員は50万人、パート労働者など非正規社員は5万人増加するなど、仕事を探す求職者側にとっては、非常に強い追い風が吹いているように見えます。実際に、採用担当の人事スタッフにとっては、採用の難易度が上がり、採用コストも上昇するなど、きわめて仕事が進めにくい状況が続いています。

その一方で、40歳以上の多くの求職者からは、

「なかなか書類選考に通過せず転職活動に苦戦している」

「妥協して再就職先を決めてしまったが、条件が合わず後悔している」

「待遇が大幅に悪化して、生活の維持が大変になった」

といった声が後を絶ちません。実際にミドルの転職がどうなっているのか、データを検証してみましょう。

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