著者は、市区町村役場で都市計画図を見たり、都市計画課などに足を運んで将来の都市構想や計画を聞いたりすることをすすめます。また、あの手この手の子育て支援で新たな住民を呼び込んでいる千葉県流山市などの例もあることから、自治体の政策にも注目する必要があるとしています。
本書ではこのほか、住宅の良しあしを見分けるポイントや中古住宅やマンションとのうまいつきあい方なども紹介しています。住まいの「負け組」にならないために必読の一冊です。
(雨宮百子)
◆編集者からひとこと 桜井保幸
本書は、14年に刊行した「これから3年 不動産とどう付き合うか」を改訂して文庫化できないかと思いついたのをきっかけに生まれました。著者の長嶋さんから不動産市場の現状について聞き、こわいほどの急激な変化が起きているのを知って、日経プレミアシリーズの新刊として出すべきだと思い至りました。
インターネットでは「少子化日本の行く末を赤裸々に語った近未来日本のサバイバル教科書」という書評も見受けられます。
不動産投資に興味がある方、マイホームを検討している方、郊外や田舎に実家があって、その対処に悩んでいる方にもぜひ読んでいただきたい本です。
「若手リーダーに贈る教科書」は原則隔週土曜日に掲載します。