嫌いな芸人、石橋貴明が2年連続首位 あばれる君3位好きな芸人 嫌いな芸人 2017

日経エンタテインメント!

綾部は、渡米をじらしすぎが原因?

新顔では13位のくっきー(野性爆弾)も「ネタがつまらない」(63%)という理由でランクイン。永野同様に、常識にとらわれないナンセンスなネタへの理解は、まだ一般的に得られていないようだ。既視感があったらすぐに「飽きた」と言われ、斬新なネタは「意味不明」とされてしまうところに、お笑いの難しさがある。

また20位圏外から新たにランクインした芸人には、ピースの綾部祐二や小籔千豊、ロンドンブーツ1号2号の田村淳がいる。いずれもトークが達者で、世間の風潮になびくことなく、自分の意見をはっきりと打ち出すタイプの面々だ。綾部は「キャラクターが嫌いだから」(85%)が理由のトップ。今春からニューヨークに移住すると宣言しながら、なかなか行かずに様々なバラエティに出演していたことで「行く行く詐欺」などと呼ばれてしまったが、渡米の発表タイミングがもう少し遅かったら、違う結果が出ていただろうか。

このほか、調査の中で出てきた「コメンテーターとしてのお笑い芸人が多くなっていると思う。人を笑わせるのが仕事なのに、真面目な意見を言うのはどんなものか」(36歳男性)、「様々な番組に進出しすぎている。専門家の意見や解説が聞きたいのに、芸人のネタや雑談に時間を無駄に使って、ストレスがたまる」(40歳男性)といった意見には、耳を傾ける必要がありそうだ。確かにコメンテーターとしての仕事をしている芸人が、「嫌い」に多数ランクインしている。

人気者を目指すお笑い芸人が仕事の幅を増やした結果、本業のお笑いがおろそかになり、嫌われてしまっては意味がない。視聴者はお笑い芸人に常に笑わせてくれることを期待していて、それが裏切られたときに「嫌い」という反応を示すとも考えられるだろう。

(ライター 遠藤敏文、木村尚恵)

[日経エンタテインメント! 2017年7月号の記事を再構成]

エンタメ!連載記事一覧
注目記事
エンタメ!連載記事一覧