
スーツやシャツタイは毎年買い足しているのに、メガネは何年も同じまま…… そんな人、意外と多いのではないだろうか? 毎日の実用品だけに、つい同じモノに落ち着きがちだが、目元が変われば顔つきも変わる。周囲の評判も、きっと変わるはずだ。本記事では、大人を好印象に見せるメガネ選びのキホンを解説。あなたに最適な一本を「なりたい自分」から導き出していこう。
顔の印象を大きく左右するのは、メガネの色よりフレームの形。ここでは大人に相応しい3つの定番に注目。印象の違いや装いとの相性などを解説する。
1. WELLINGTON ウェリントン
表情をキリリと引き締める! 格上げメガネの超王道
台形を逆さにし、若干丸みを持たせたシェイプがウェリントンの特徴。眉尻に少しボリュームを持たせて強調し、レンズシェイプは縦幅がやや長めになっている。アセテートなどプラスチック素材が定番で、クラシック系フレームの代表格。

MAX PITTION(マックス ピティオン) ウェリントンの典型的な特徴を持つ一本。ヒンジ脇のカシメ(蝶番を止めるスタッズ状の飾り)も、ウェリントンに非常に多く見られる意匠といえる。こちらのモデルは太すぎず細すぎずなフレームや小ぶりのレンズがとてもクラシックな雰囲気を醸し出している。3万9000円(コンティニュエ)
【どんな印象に見える?】
◎力強いフレームが信頼感を引き立てる
◎「かっちり」したラインが誠実さを醸す
【どんな顔型に似合う?】

幅広い顔型に似合う点もウェリントンの魅力。直線的なフレームは丸い顔型を引き締め、また縦幅が広いデザインは面長・逆三角といったシャープな顔型とも好バランス。ただし、四角っぽい顔型はメガネで顔の角ばりが強調されてしまう場合も。
【どんなファッション嗜好に合う?】
◎休日服はリラックス派だ
伝統あるデザインならではの「かっちり」感もウェリントンフレームの持ち味。休日はニットやデニムでリラックスした服装が多いという人も、メガネの格上げ効果で一定の品位がキープされることで、しっかり大人っぽく見えるのだ。

◎英米トラッドに思い入れがある
クラシックフレームの象徴であるウェリントン。折り目正しい雰囲気は紺ブレやレジメンタルタイなどトラッドアイテムのイメージとピタリ合致し、よりムードある装いに仕上げてくれるだろう。

■Variations
QULO(クロ) 「墨の色彩」をコンセプトに生まれたブランド。日本最古の製墨会社・古梅園の「すす」を取り込むことで、水中に立ち上る墨汁のような独特の色彩を表現。4万6000円(OBJ east)
MARC JACOBS(マーク ジェイコブス) べっ甲柄のプラスチック製フロントに、ゴールドカラーの金属テンプルを合わせたコンビデザインで華やかさと洒落感もプラス。2万7000円(サフィロジャパン お客様相談室)
■頼もしさ、誠実さなど仕事で勝てる要素を満載
大人に似合うメガネとして真っ先におすすめしたいのが、ウェリントン型のフレームだ。ビル・エヴァンス、ウディ・アレン、ジェームズ・ディーンetc.個性の立った著名人にもウェリントン系の愛用者は多い。男の魅力を引き立たせ、存在感を高めてくれるメガネなのである。
この存在感は、ビジネスシーンにおいてもメリット大。力強さや誠実さが強く求められる仕事の場で、目元を引き締め精悍な印象を醸し出すウェリントンは、信頼感を強く後押ししてくれるのである。さらに直線的なラインからにじみ出る品行方正なイメージも、そのままあなたの印象に結びつく。生真面目で頼れる男性像を求めている人にとって、ウェリントンは最適な選択となるだろう。
またそのオーソドックスさゆえ、誰にでも馴染むシェイプも魅力といえる。大人の男性に寄り添って、確実に頼もしさを向上させるフレーム。好感度アップ確実なアイテムとして、まずはここから始めてみては?

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