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5分の「夜準備」が朝30分のゆとりに 高木ゑみさん

2017/7/14

日経DUAL

 料理家であり、おもてなしプランナーでもある高木ゑみさん。主宰する「ガルシェフおもてなし料理塾」は生徒数800人を超え、予約のとれない料理教室として知られています。少人数制の1回完結型で、そのスタイルはマダムの笑い声が漂うような優雅なお料理サロン……ではなく、高木さん自らが全力で料理に向かい、生徒さんたちが必死にメモをとる“熱血料理塾”です。

 そんな独自のスタイルが注目を集める高木さんの夢は「小料理屋の女将さんになること」。そのために、仕事と家庭を両立し、さらに料理の腕を磨く時間を確保したい。そこで、生み出されたのが効率的かつ、気持ちのモヤモヤがたまらない家事の進め方です。例えば「夜の5分が朝の30分を生む」「お風呂タイムは洗濯タイム」「“生きるための料理”と“ゆとり料理”を使い分ける」など、自著『ためない生活。』(主婦と生活社)でも披露される、働くママが毎日を楽しく気持ちよく過ごすための工夫の数々を教えていただきました。

高木ゑみ 料理家、おもてなしプランナー、「ガルシェフおもてなし料理塾」主宰。1985年、東京都出身。主宰する料理教室は、豊富なノウハウが詰まった独自の熱血レッスンスタイルが人気。企業向けにレシピ開発や出張料理、離乳食講座も手掛ける

■たった5分のがんばりで朝のバタバタを解消

――高木さんの1日のスタートは早いと聞きました。

 毎朝だいたい4時起きです。最近はアラームなしでも目が覚めるようになりましたね。前の晩にお酒を飲んでいたとしても、同じです。シャワーを浴びてお化粧をして、メールの返信などパソコンの仕事をこなし、キッチンに立って、その後は掃除。7時になったらお掃除ロボットのスイッチをオンにします。

――余裕をもって、気持ちよく朝を過ごすために高木さんが心がけている「夜の5分が朝の30分を生む」は、名言です。

 翌日にやることが分かっていたら、前日の夜に5分だけと決めてやっておく“夜準備”ですね。お弁当の下ごしらえだとか、洗濯物を夜モードでスタートさせておくとか。朝だと気持ちが焦ってバタバタしてしまい30分かかってしまう作業も、夜のうちならゆとりがあるせいか5分ほどで準備できてしまいます。たった5分のがんばりが、翌朝の気持ちの余裕にもつながりますよね。

 私の場合は身支度に一番時間がかかるので、服を決めるだけでなく、合わせるバッグやその中身まで準備しておきます。着るものについては、あらかじめ1週間分のコーディネイトをまとめて考えちゃいます。そのために、トルソー(マネキン人形の一種)も買いました(笑)。全身のもので、ネットで5000円くらいだったかな? 1日分ずつトルソーに着せて、バッグはもちろん、靴やアクセサリーも合わせて、写真に撮る。そして、着る前日に再びトルソーに着せて、シワなど気になるところはハンディスチーマーで整えておくんです。そうすれば、当日はそのコーディネイトを身に着けるだけ。出かける前にバタバタせずにすみます。子どもの洋服については、習い事別でセットにしています。

 朝の忙しい時間を効率よく動くために、朝食に使う食材などもセットにしてますね。最近、家族の朝ごはんのブームが「塩むすび」なんですが、よく考えたら毎回お塩をわざわざ取りに行っていたことに気づいて。早速おにぎり用のお塩を決めて、いつもの朝食セットに加えました。最近よく使っているものを常備しているセットに追加したり、逆に使わないものがないか見直したり……ということは、月1回はやるようにしています。引き出しの中身などもそうですが、常にその時々のベストポジションというのをキープしたいです。

――日々の生活で感じたモヤモヤ=不便やフィット感のズレを、気づいたときにすぐ見直すというスタイルも高木さん流です。

高木さんが家の中でしているポシェット。掃除道具を入れ、汚れをためないようにしている

 そうですね。最近、家の中でもポシェットをしているんですが(笑)、これもそう。今までは使う場所ごとに掃除道具を置いていたのですが、それだとそこまで取りに行かなきゃいけない。で、あるとき、テレビのお仕事でADさんが身に着けているバッグを目にして、ひらめいたんです。ADさんはS字フックやガムテープといった仕事道具をボディバッグのようなものに入れていたんですが、ネットで探したら、お掃除のプロが使う業務用のバッグというものを発見、即購入しました。それがこのポシェットです。防水なので、ぬれ布巾と乾いた布巾、研磨剤のついたスポンジや歯ブラシ、歯磨き粉などを入れて、家の中で常に身に着けていて、気付いたときに掃除できるようにしています。

■かかる時間の「見える化」が心のゆとりを生む

――かかる時間を「見える化」するというのも目からウロコでした。朝起きてから、出かけるまでに必要な時間はだいたい1時間半くらいだと思っていたのですが、実際、今朝自分のメイクにかかる時間を計ってみたら、たったの10分! 一体、それ以外は何をしてるんだと……。

 たまにお化粧をした気になって、忘れていることがあるんですね。その時に、本気でメイクをしたらどれくらいでできるのか、試してみたんです。そうしたら、なんとたったの3分だった! もちろん、BBクリームとパウダーと眉毛を描くくらいの簡単なものです。メイクには人それぞれのポイントがあって、例えば「眉毛さえ描けばOK」とか「アイラインを引けば、しまる」とか、時短メイクに挑戦したことでそうした気づきもありました。

 寝坊して、たとえ出かける30分前に起きたとしても、メイクが10分でできると分かっていれば焦らなくなります。自分がその作業を何分でできるかを把握しておけば、焦らなくなるし、心がラクになります。自分ができることを数字で知ることは、やる気の後押しに効果的。心のゆとりは、自分の能力を知ることからも生まれるんだなぁと感じました。

 あと、メイクをする時はウエットティッシュを横に置いておいて、ブラシやチップの汚れはその場でキレイにしてしまう。さらに、使ったウエットティッシュの汚れていない部分で、コンパクトのミラーなんかも拭いてしまうんです。次に使う時、ミラーがピカピカだと気分がいいですよね。

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