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ヒットを狙え

星野源のブレークに予兆 テレビ出演とツイートの法則

日経ビッグデータ

2017/6/26

2016年TV話題総秒数(話題露出、関東地上波全局)× Twitterアカウント数(円の大きさはツイート件数)

テレビに出演しているだけではなかなかツイート対象にはならないが、そのタレントが何らかの話題、つまり情報を伴って露出すると人々はそのネタに対して反応する、ということがうかがえる。また散布図上の位置で分かる通り、タレント個々には露出秒数に対するツイート発生率の違いがあり、この発生率の違いがタレントとその話題に対する人々の関与度の違いを表している。俳優・女優やアイドルなどのグループ内で比較すると、どのグループでもテレビ総露出秒数に対するツイート発生率のだいたい上位20人ほどが、年間を通して1.0を超えてくる。

俳優女優カテゴリーの 2016 年タレントランキング。 T Ratio=テレビ総露出1秒当たりのツイートしたアカウント数(人数)、バズランク=Twitter投稿したアカウント数(人数)、話題ランク=TV話題総秒数(話題露出、関東地上波全局)、出演ランク=テレビ出演総秒数(本人出演、関東地上波全局)

つまり、テレビに1秒出ればそのタレントのツイートを一人以上していたということだ。私たちはこの指標を「T Ratio」と命名した。

さらにツイートとテレビの話題、出演をランク分けすれば、話題は低ランクながらT Ratioが急激に上昇しているタレントが発見できる。

実際2016年の俳優のツイート・ランクで総合1位、テレビの話題ランクで総合2位だった星野源は、16年10月まではツイート、話題とも下位ランクであった。ところが星野源の月間T Ratioは何度も1.0を上回っており、テレビ露出が伴えば一気にブレークする状況が出来上がっていた。

このように、一部のファンが熱く語り、多くの人は聞いたことはあるが自分の口から語る段階ではない、「認知はしているが関与はしない」、ネクストブレーカー候補の抽出がT Ratioを調べることで可能になるのだ。

そのためには、露出ランクが低いのに瞬間T Ratioが1.0を超えたタレントをリスト化すればよい。また各ランクとT Ratioの関係から、始動期、成長期、普及期、成熟期、安定期など、そのタレントがトレンドサイクルのどの段階にいるのかの評価も可能になる。

梅田仁
エム・データ ライフログ総合研究所代表。テレビ・メタデータと各種データを合わせたコンサルテーションを行う。記事で紹介のTalent Rankも定期配信する予定

[日経ビッグデータ 2017年6月号の記事を再構成]

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