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家族の幸せVS自分のキャリア 転職で両立させる秘訣 エグゼクティブ専門の転職エージェント 森本千賀子

2017/6/9

PIXTA

30代、40代ともなると、自分の希望やキャリアプランだけで転職を決めるわけにはいかないケースが増えてきます。子どもの教育・進学やメンタルケア、年老いた親の介護などの問題と、自身のキャリアプランの折り合いを付ける必要も出てきます。あるいは妻、夫の仕事に配慮しなくてはならない場面もあるでしょう。

今回は、家族の問題解決を優先しつつ、自分のキャリアも損なわない転職を成功させている例をご紹介します。

■「親のため」とキャリアを両立

故郷から離れて大都市圏で働いている人の場合、地元に住む親がいつまで自立した生活を送れるかは気になるところですよね。自分が今住んでいるところへ親を呼び寄せる方法もありますが、住み慣れた土地を離れるのを嫌がる親が多いのも事実です。

親が要介護状態となったタイミングで、あるいは要介護となるいつかに備え、転職して地元に帰ることを考える人は少なくありません。また、子どもを第一に考え、「子どもを自然豊かな環境で育てたい」と地方への移住を決断する人もいます。

しかし、地方で自分のキャリアが生かせる求人が見つかるかどうか、不安に感じている方も多いでしょう。大都市圏のように刺激的な仕事ができない、これまで積み上げたキャリアが生かせないと考えているかもしれません。

ところが、大都市圏で経験を積んできたからこそ、それを地方で生かせるケースもあります。近年、地方の優良企業には世代交代の時期を迎えている企業が少なくありません。2代目、3代目が経営を引き継ぐにあたり、そのパートナーとなる人材を求めているケースが多く見受けられます。新社長も大都市圏でキャリアを積んだ人物であることが多く、地元に戻って会社を引き継ぎ、これまでと異なる経営手法を取り入れたり、新しい戦略を実行していったりするにあたり、参謀となる人を必要としているのです。そうした人材を地元で見つけるのは困難であるため、大都市圏からのUターン・Iターン経験者を歓迎しています。

ある方の場合は、首都圏の企業で経営のコアメンバーとして活躍していましたが、東北の中小企業に転職されました。その会社では創業社長から息子に代替わりする際、2代目を支える「番頭」を求めていたのです。2代目は若く、経営者としてはまだまだ力量不足。その方は「人を育てたい」という志向が強かったため、2代目を一人前の経営者に「育てる」役割を担うことにやりがいを感じ、移住・転職を決断しました。

また、ある方は、子どもがぜんそくだったため、空気がきれいな場所で暮らそうと考え、地方に移住・転職。大都市圏で培ったマーケティングの知識とその土地での生活経験を掛け合わせ、自然環境を生かす地方創生ビジネスを手がけるようになりました。

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