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押すだけで買い物完了 日本上陸したダッシュボタン

日経トレンディ

2017/5/21

日経トレンディ

もう、歯磨き粉もシャンプーも買い忘れしない。そんな便利な「ボタン」がついに日本に上陸した。

「Amazonダッシュボタン」は、押すだけで商品を注文できるボタン。年会費3900円(税込み)のプライム会員限定サービスで、柔軟剤から大人用おむつまで、アマゾンが直接取り扱っている42ブランド700品目(2017年3月中旬現在)の商品が対象だ。

全部で42のブランドが対応

スマホやパソコンを使ってアマゾンで買い物をする際、商品をカートに入れたり、配送先や支払い方法を選んだりする手順をすべて省略し、ワンクリックで決済を行う「1-Clickで今すぐ買う」というボタンがある。それを物理的なボタンにしたのがダッシュボタンといえる。基本的に、1つのボタンで購入できるのは本体に印刷されているブランドの1商品だけ。例えば歯磨き粉とシャンプーを購入する場合は、2つのボタンが必要になる。

ダッシュボタンで売れているのはミネラルウオーターや炭酸水、洗濯用洗剤など。日常的に消費するが、重くてかさばるものが人気だ。

便利に使えるダッシュボタンだが、気を付けたいのが商品の価格。購入できる商品は、アマゾンのウェブサイトにあるものと同じ価格になる。日用品が中心のため大きな変動はなさそうだが、心配なら注文完了時に届くメールなどで確認しておくといい。

ちなみにダッシュボタンは500円(税込み)。ただ、商品の初回注文時に同額が差し引かれ、実質無料で手に入る。

■簡単な設定で使える

設定は簡単。専用アプリをインストールしたスマホとダッシュボタンを連係させ、画面の案内に従って進めるだけ。商品の配送先や配送方法、支払い方法は、アマゾンのアカウント情報にある「1-Click設定」にあらかじめ登録したものから選べる。

ダッシュボタンの設定(1)
ダッシュボタンの設定(2)

今後はこうしたシステムを組み込んだ画期的な製品も登場する。米国では、インクの残量を検知し、使い切る前に自動発注するIoTプリンターなどが発売済み。国内でもアイリスオーヤマやエレコム、シャープが名乗りを上げており、例えば米を自動発注する炊飯器などが発売される見込みだ。ユーザーが商品を注文すらしない、新しい買い物時代がもうそこまで来ている。

使用した水の量を検知し、ネットで浄水フィルターを自動で注文する「Brita Infinity Pitcher」(米ブリタ)
米ブラザーは、インクやトナーをAmazonに自動注文する、Wi-Fi機能内蔵の家庭用プリンターを発売

■ダッシュボタンの素朴な疑問

●Amazonにあるすべての商品を買える?
ダッシュボタンで注文できる商品は現在42ブランド。Amazonが直接取り扱う対応商品だけを買える。

●売り切れていた場合は?
売り切れなどで発注が完了しなかった場合は、ダッシュボタンのLEDが赤く光る。商品が入荷した後にもう一度発注する必要がある。

●値上がりしたらどうなる?
価格にかかわらず、ボタンを押せば発注が完了する。ただ、価格が大幅に変わった場合には、スマホアプリにアラートを表示。その際に商品のキャンセルができる。

●いつまで使える?
電池寿命などから、ダッシュボタンが使える期間は2~3年といわれている。使えなくなった場合は、返送すれば新しいものを無料で受け取れる。

●防水機能はある?
防水機能はないが、「多少の水しぶきは問題ない」(アマゾンジャパン)。性能に影響するため、冷蔵庫の中などには入れないほうがいい。

(日経トレンディ編集部)

[日経トレンディ2017年5月号の記事を再構成]

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