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東京ふしぎ探検隊

まーるい緑の山手線 内回りが女性で、外回りが男性? 正しい読みは『やま……』 意外に大きな標高差

2017/5/21

■標高1位は代々木駅 最低は品川駅

東京主要部を循環する山手線。34.5キロ29駅を1周してみると、東京の地形がよく分かる。

「東京鉄道遺産」などの著書があり、鉄道の歴史に詳しい鉄道総合技術研究所の小野田滋さんを訪ねると、古い資料を見せてくれた。国鉄時代の線路縦断図だ。現在の山手線ができたときの図で、距離や高さ、勾配などが詳細に書いてある。現在の高さと微妙に異なる場合もあるが、大きな変更はないという。

縦断図によると、最も標高(施工基面)が高い駅は代々木駅で39.2メートル。最も低いのは品川駅で2.9メートルだ。実に40メートル近い高低差がある。

標高を調べてみると、目黒駅と田端駅が分岐点となっていることが分かる。「山手線は台地と低地を結ぶ環状路線。目黒駅と田端駅がちょうどその境目になっている」(小野田さん)

目黒~田端間の西側、つまりは渋谷・新宿・池袋側は台地で標高も高い。一方の東側、品川・東京・上野側は低地になっている。

実は、かつてこの2カ所にトンネルがあったという。目黒駅周辺の永峯トンネルと、田端~駒込間の道灌山トンネルだ。それぞれ台地と低地が切り替わる場所だった。

小野田さんによると、道灌山トンネルはまだ痕跡が残っているという。さっそく訪れてみた。

左に見えるレンガ造りの構造物が道灌山トンネルの遺構。田端~駒込間にあった(東京都北区)

場所は田端駅から駒込駅に向けて坂道を上った先。線路脇ののり面に、トンネルの一部が露出していた。あらかじめ聞いておかなければ分からないようなさりげない遺構だ。

道灌山トンネルは山手線開通時に造られた。この区間が複々線化された後、1928年(昭和3年)に廃止されたという。現在、山手線内にトンネルはない。

山手線唯一の踏切「第二中里踏切」(東京都北区)
第二中里踏切の近くにかつて、中里踏切があった。今は撤去され通れない(東京都北区)

ちなみに踏切は今でも1カ所だけ残っている。こちらも田端~駒込間で、「第二中里踏切」という。近くにあったもう一つの中里踏切は既に撤去され、ここが山手線唯一の踏切だ。

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