3浪で日大医学部へ 「神の手」磨いたパチンコ通い天野篤・順天堂大学医学部付属順天堂医院院長が語る(下)

麻雀もやめ、受験対策もしっかりするようになりました。すべての教科を満遍なくやるのではなく、例えば化学など得意教科はやればやるほど明らかに点数が伸びるので、得意科目を重点的にやる勉強方法も身に付けました。自分の好きなことに集中すれば必ず成功できるという考え方は、この時に身に付いたものです。

「心臓外科医としてやっていけるという手ごたえを感じたのは症例数3000を超えたぐらいから」という

心臓外科医となってからは、評判が評判を呼び、瞬く間に売れっ子に。

天野は手術がうまいという評判が立つと、それが口コミで広がって患者さんが全国から来るようになり、その人たちを手術して結果を出すと、またそれが口コミで広がるという好循環が生まれました。30代後半ぐらいから、普通なら出会えないような著名な方の手術も多数担当するようになりました。

これまでに7500ぐらいの数の症例を担当してきましたが、心臓外科医としてやっていけるという手ごたえを感じたのは3000を超えたぐらいから。自分が他の外科医より優れているんじゃないかと思ったのは、5000あたりからだったと思います。昨年の症例数は、病院長になったこともあり少し減りましたが、それでも約400。今年は若手に責任とチャンスをより与えたいので、もう少し減りますが、1日1例、365例くらいは担当したいと思っています。

とにかく、優秀な外科医になるには数多く手術すること。そして日ごろの訓練と努力が非常に大切です。また、外科医は勝負師の側面も併せ持っていなくてはなりません。いざメスをふるう時に、言い訳したり気持ちが逃げたりするタイプの人間では、だめです。

そして、人との出会いを楽しめること。私は、手術を通して様々な人と出会い、それが自分の成長につながりました。

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