人は見かけ! ライバルに勝つ「外見力」を身につけろファッションコンサルタント / 評論家 黒部和夫

現状の日本のビジネスマンのスーツ姿を拝見していると、8割の方がサイズの合っていないスーツを着ていてもったいないなと感じます。40~50歳代の方はだぼだぼのオーバーサイズのスーツ、逆に20~30歳代の若い方はぴちぴち、つんつるてんのスーツ姿を良く目にします。

「スーツサイズ5カ条の御誓文」

そこで私は以下のような「スーツサイズ5カ条の御誓文」を提唱しています。

1. 着丈 スーツの衿(えり)の後ろから足元までを「総丈」と呼びます。ジャケットの着丈は総丈の2分の1以内でなくてはなりません。今の感覚ならさらに1~2センチメートル程度短くても良いでしょう。

2. 袖丈 スーツの袖丈はシャツの袖口が1.5センチほど出るように仕立てます。ダークスーツの袖口から白いドレスシャツの袖が見えると清潔感があり活動的に見えるためです。

スーツの衿が自然に首元に沿う状態を「衿の登り」という

3. 身幅 ジャケットの身幅はウエストラインがしっかり見えるようにぴったり仕立てます。前から見た時にウエストと腕の間に隙間ができて、よりスマートに見えるのです。

4. 衿元 身体が後ろに反った反身体の方は、背中に「月じわ」というシワが出て、前から見ても苦しそうな印象を与えます。反対に猫背気味の屈身体の方は、衿が抜けて頼りない印象になります。衿元が首に自然に沿うのが理想です。

5. 裾丈 スラックスの股下は裾口が軽く当たる程度に仕上げます。裾丈が長すぎるとだらしなく鈍重な印象を与えます。裾口は裾幅21センチ前後で幅4.5センチのダブル仕上げにするのがお勧めです。

全身の見える鏡でご自身のスーツ姿を見て、以上5カ条の条件は満たしていますでしょうか? サイズは全身のシルエットという第一印象を決定する重要な要素なのでおろそかにできないのです。ここを直すだけでビジネスの場での「外見力」は飛躍的に向上するのは間違いありません。

本連載では、ビジネススーツの基本、サイズ、色、コーディネート、ワードローブ、小物使い、グルーミング、マナー、エチケット、コミュニケーションスキルなど、メンズファッションの知識をトータルにお伝えして参ります。読み進めるうちに自然と知識が身に付き、外見力の高い紳士になっているはずです。

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黒部和夫
カルロ インターナショナル代表。1958年、外交官子弟としてインドネシアに生まれる。83年、青山学院大卒、オンワード樫山入社。メンズ商品開発室長、プレス責任者を歴任。2014年カルロ インターナショナル設立。国内外ファッション企業のコンサルティングのほか、ファッション評論や講演を手がける。日本流行色協会メンズカラー選定委員をはじめ、業界団体などの各種委員を務める。

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