リーダーが語る 仕事の装い

世の中すべてがファッションや 感度を高め人生豊かに 伊藤忠商事社長 岡藤正広氏(下)

2017/5/24

 「異能の経営者」とも呼ばれる伊藤忠商事の岡藤正広社長。繊維部門の出身でブランドビジネスを手がけてきただけに、ファッションには一家言を持つ。前回掲載「ニッポンのビジネスマン、なんで服に関心ないんやろ」に続き、岡藤社長にファッションとビジネスについて聞いた。




 ――自宅には数百着のスーツやジャケットがあると聞きました。

 「もう、どんどん捨てていっているからね。いまはファッションがどんどん変化しているでしょ。全体的にシルエットがタイトになっているんじゃないかな。だから昔のやつを着ているとダサく見えるわね。そういうトレンドに敏感に反応しないで、昔のダボダボな服を『楽やから』といって着ていたらあかんわな」

 「もちろん、ちょっとタイトだと窮屈やけど。でも、見ただけでわかるんだよね。若い人が着てる細身のやつを、そこそこの年いっている人が着てたら、『あ、おしゃれに関心あんな』って。昔のダボッとしたのを着ているのは、『これは関心がないな』となる」

■装いのためには体も絞らんとね

 「そういうことに、合わしていかないと。そのためには、体も絞らんとね。食生活も考えたら、健康につながる。ファッションに関心のない人は、食べるもの、飲むもの、日常生活のコントロールに頓着していないようにみえる。どんどん、悪い方に行きかねないのでは。心身ともにね。こうしたことは『やっぱり大事やな』という気がするな」

 ――装いで心がけていることはありますか。

 「全体を統一することかな、服だけサラの、ネクタイだけサラのものだと、浮いてしまうわな。やっぱり靴、靴下から、ネクタイ、シャツ、時計、メガネまで、全部あわせる。お金も要るけど、そういう努力をしないと。いつも新しいものを買ったときに、それにあったトータルコーディネートをしようと心がけている」

 「それは服だけじゃない。やっぱり、靴から靴下から、いろんなものをね、そんなに高級なものでなくていいけども、そろえていくということをした方が、全てがいい方にいくと思うわ」

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