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K-POPのB1A4 メンバー自作の日本語曲で活動強化 K-POP新世代ファイル(13)

日経エンタテインメント!

2017/5/17

左からゴンチャン(1993年生まれ)、サンドゥル(1992年)、ジニョン(1991年)、バロ(1992年)、シヌゥ(1991年)。デビューから昨年までに韓国でリリースされた楽曲からファン投票で収録曲を選んだ新アルバム『B1A4ファンヒッツ・コリア』も発売中

 平均年齢24歳の5人組男性グループ、B1A4(ビーワンエーフォー)が2017年1月にユニバーサル ミュージックに移籍。3月と5月に新譜を発売し、6月から1年半ぶりのツアーを実施するなど、今後、日本での活動を強化していく計画だ。メンバー自ら作詞・作曲した日本語で歌うオリジナル楽曲をウリに、ライブ活動を展開する。グループ名は、メンバーの血液型(B型が1人、A型が4人)にちなんでいて、「Be the one, All for one(僕たちの夢のためにベストを尽くす)」という意味も込められている。

 2011年4月に韓国でデビュー後、同年10月に日本でデビュー(レーベルはポニーキャニオン)。ラップを交えたヒップホップ系の楽曲ながら、甘いボーカルが交わることで、ビート感は強すぎない。すらりとしたスタイルや甘いルックスもあるが、ハードな曲が苦手な女性にも聴き心地が優しいことから、20~30代の女性を中心にファンを集めている。

 さらに大きな特徴は歌って踊るだけでなく、作詞・作曲を手がけ、プロデュースも行うリーダーのジニョンを中心に、自分たちの手で音楽を作り出せるアーティストとしての力がファンに評価されている点だろう。リーダー以下、ダンスと歌でチームを引っ張るシヌゥと、メインボーカルのサンドゥル、ラップ担当のバロ、美形キャラで人気の末っ子ゴンチャンと、キャラクターも粒ぞろいだ。

『You and I』 移籍第1弾シングル(写真は初回限定盤A CD+DVD/1800円・税込/ユニバーサル)

 3月に発売された移籍後初の新譜は、日本オリジナルながら、表題曲の『You and I』をジニョン、『Blue Moon』をシヌゥが、それぞれ作詞・作曲(日本語詞も共作)している。また、音楽活動以外にも、サンドゥルは話題の韓国大統領選挙の広報大使に選ばれ、若者の投票率アップに一役買う予定。バロは日本で14年に放送された連続ドラマ『応答せよ1994』の好演で日本の韓国ドラマファンにも知られる存在になっている。末っ子のゴンチャンは韓国のモバイル恋愛ゲームの主人公役に抜てきされた。

■ブランド化で商品展開も計画

 今回、注目すべきは、ユニバーサルがB1A4の音源ビジネスだけでなく、ライブ権も獲得していることだ。同社内でライブを中心に、マーチャンダイジングや他社とのブランドパートナーシップなど、新規ビジネスを手がけている「UNIVERSAL MUSIC&BRANDS」がレーベルと共同で日本展開する。

6月にグランキューブ大阪、名古屋日本特殊陶業市民会館、福岡市民会館、東京国際フォーラム ホールAでツアー公演予定。写真は2月の来日イベント

 統括本部長の米里隆明氏によると、B1A4を獲得した理由は「ライブ向きで、当社のライブ事業の柱になると期待できるアーティストであること」。その魅力は大きく分けて3つあるという。(1)アーティストとしての認知度の高さ (2)メンバー自ら音楽を生み出せる才能 (3)それらをライブで伝えられるパフォーマンス力だ。前述の新曲では、メンバーは韓国語で作詞・作曲し、それを日本側で一度和訳したものを、再度、韓国語に翻訳。そこで原曲が持つニュアンスや、譜割に合うかを本人がチェックして歌詞を変えていく。この過程を経ることで、日本語の歌でも「自分のものになっているので、ライブで歌ったときに、メッセージが観客に伝わりやすい」(米里氏)という。

 今後、「B1A4」を1つのブランドと位置づけ、ファッションメーカーとのコラボレーション展開や、応援グッズに普段使いできる商品をラインアップするなど、マーチャンダイジングについても、音楽ライブと連動して進める計画だ。

(日経BP社コンテンツ企画部 白倉資大)

[日経エンタテインメント! 2017年5月号の記事を再構成]

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