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サムスン新スマホ 画面とAIに託す汚名返上 佐野正弘のモバイル最前線

2017/4/10

韓国サムスン電子が満を持して発表したGalaxy S8

 韓国サムスン電子にとって2016年は試練の年だった。秋に投入したフラッグシップモデル「Galaxy Note 7」が、相次ぐ発熱・発火事故を起こし大きな社会問題として取り上げられ、結果的に販売を中止するという最悪の結末を迎え、顧客の信頼を大きく損ねてしまったからだ。

サムスンが2016年に発売した「Galaxy Note 7」。バッテリーの発火事故が相次いだことから世界的な社会問題となり、販売中止に追い込まれてしまった

 例年であれば、2月にスペイン・バルセロナで実施される携帯電話の総合見本市「Mobile World Congress」で新モデルを発表するところであるが、17年はその発表を延期。新モデルの開発を慎重に進めてきた。

 そして17年3月29日、満を持してフラッグシップモデル「Galaxy S8」と「Galaxy S8+」を発表した。今回の新機種はどのような特徴を備え、それが同社の信頼回復につながるのかどうか。筆者は米ニューヨークで開催された発表会へと赴き、実際に新機種に触れて確かめてみた。

Galaxy S8/S8+の発表会が実施された米ニューヨークのリンカーン・センター。Mobile World Congressでの実施を見送り準備を重ねてきただけに、非常に力の入ったイベントとなった

■強みを持つディスプレーを最大の武器に

 Galaxy S8とGalaxy S8+は、ともに2016年春のフラッグシップ機だったGalaxy S7 edge同様、両側面がカーブしたデュアルエッジスクリーンを採用したスマートフォン(スマホ)だ。ただGalaxy S7 edgeと比べるとエッジの角度はより鋭角で、背面側の側面にも同様の丸みがあることから、手にフィットして持ちやすくなった。

 両機種の違いはディスプレーサイズだ。Galaxy S8は5.8インチ、Galaxy S8+は6.2インチ。どちらも従来のGalaxy S7 edgeの5.7インチより大型だ。しかし、横幅を見るとGalaxy S7 edgeの72.6mmに対し、Galaxy S8は4.5mm狭い68.1mm。Galaxy S8+は73.4mmとS7 edgeより少し大きくなるが、5.5インチとずっと小さなディスプレーを持つiPhone 7 Plusの77.9mmより4.5mmも狭い。

2機種の違いはディスプレーサイズ。Galaxy S8は5.8インチ、Galaxy S8+は6.2インチだ

 これには2つ理由がある。1つは縦横比率。両機種のディスプレーの縦横比率はこれまでの主流の16:9ではなく、18.5:9とより縦長になっている。これによって、同じ幅でも画面サイズが大きくなる。この比率は、最近の映画コンテンツなどで採用されている21:9の比率により近く、動画を視聴する際に上下の余白が少なく、より迫力ある映像を楽しめるというメリットもある。Webサイトを表示するときも視認性が上がる。

縦長のディスプレーを採用したことで、縦の一覧性は大幅に向上した

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