書店員がおすすめ 新入社員が読んでおきたい5冊

この観点で選んでくれたのが高田明『伝えることから始めよう』(東洋経済新報社)と稲垣篤子『1坪の奇跡』(ダイヤモンド社)だ。前者の高田氏はジャパネットたかたの創業者。「NIKKEI STYLE」でも「90秒にかけた男」で17回にわたり半生を語りおろしてもらったが、今年1月刊のこの本では自らの半生を振り返り、社員たちに伝えようとしてきたことのエッセンスをまとめている。

後者の方は著名経営者ではないが、東京・吉祥寺で年商3億円以上という和菓子店を経営する。店舗面積は1坪足らず、商品は自ら練るようかんと最中(もなか)だけなのに、1日150本限定のようかんで40年以上朝の行列が絶えない。その味と仕事について語った2010年刊行の本だ。

高田氏の本は「その場その場に向き合っていく姿勢に感銘を覚える。社会人にとって伝えることは絶対必要。新社会人の方はその向き合い方を読んで感じてほしい」。稲垣氏の本は「『極める』とか『こだわる』とか、いろいろなことを考えさせられる。新入社員はスキル系の本を必要に迫られて読むことが多いだろうが、この本ならビジネスの原点のようなものを感じられると思う」と木内さんは話す。

(水柿武志)

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