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LINEがAI端末で挑む ポストスマホ、巨人との大一番 佐野正弘のモバイル最前線

2017/3/30

LINEは親会社の韓国NAVERと共同でクラウドAIプラットフォーム「Clova」を開発する

 米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)の「Alexa」や米Google(グーグル)の「Googleアシスタント」など、AI(人工知能)を活用した音声アシスタント機能が、スマートフォン(スマホ)の次の時代の覇権を取るための技術として世界中から注目されている。そしてこの分野に、先日「Clova」という技術で参入を発表したのが、メッセンジャーアプリで人気のLINEだ。IT業界の巨人たちがひしめくこの分野で、LINEはどこに勝機を見いだし、参入を決意したのだろうか。LINEの取締役CSMO(Chief Strategy and Marketing Officer)である舛田淳氏に話を聞いた。

LINE取締役CSMOの舛田氏

■音声アシスタントのスピーカーでスタート

 日本ではまだあまり知られていないが、いま米国でアマゾンの「Amazon Echo」というスピーカー型のデバイスの人気が急上昇している。これは単なるスピーカーではなく、「今日の天気は?」と話しかけると今日の天気を教えてくれたりするなど、対話によってさまざまな操作ができる音声アシスタントとしての機能を持つ、スマートスピーカーというべきデバイスなのだ。

 そのAmazon Echoに搭載されている技術が「Alexa」であり、クラウドとAIを活用し、音声でさまざまな指示や操作ができる「クラウドAIプラットフォーム」の代表的存在である。Alexaには様々な会社が「スキル」と呼ぶ一種のアプリを提供している。既に1万近くのスキルが米国のAmazonでは公開されており、毎週何百というペースで増えている。スマホのアプリが登場してきたときのような活況を示しているのだ。

 LINEもClova技術を使って「WAVE」というスピーカー型デバイスを2017年初夏に発売する予定だ。まさにAmazon Echoのような製品である。ただ、これはあくまでもこの技術でどのようなことができるかを一般に示すための「ショーケース」的な役割である。「挨拶状のようなもの」と舛田氏は話す。

Clovaを搭載した最初のデバイスとして初夏の提供が予定されている、スマートスピーカーの「WAVE」。機能としては他のスマートスピーカーに近いものとなるようだ

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