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満員電車でもできる 好印象になる心の平熱の上げ方

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NIKKEI STYLE

まもなく新年度を迎えます。春はお付き合いや仕事において人間関係が大きく変わるとき。相手に対する印象を大きく左右するのは、やはりマナーです。今回は、周囲に良い印象を与えるマナーの基本についてあらためて見直すとともに、大切なことをお伝えしたいと思います。

「美しいまっすぐな姿勢」を確認するには

マナーの5原則は「表情、態度、あいさつ、身だしなみ、言葉遣い」です。

印象を左右する要素にはまず「見た目」があります。「見た目」には態度、表情、身だしなみなどが関係します。

「態度」には、すぐ目に見える外面的な態度と、内面的な態度があります。外面的な態度で、第一印象を良くするのに欠かせないのが、姿勢です。

「背筋をまっすぐにして」といわれても、自分ではやっているつもり。どこをどうすればいいのか、なかなかわかりませんよね。簡単にできる方法をお伝えしましょう。壁に、かかとからお尻、背中、肩、頭までをつけてまっすぐ立ち、軽くあごを引きます。そのまま1歩、前に出てみてください。その状態が「背筋がまっすぐに伸びている」美しい姿勢です。私の研修では、よくこれを行っていただくのですが、皆さん、口をそろえて「普段の姿勢と比べて、かなり違う」とおっしゃいます。ぜひ、背筋を常にまっすぐ伸ばすことを意識してみてください。座るときも、椅子に深く座るのではなく、座面の半分くらいにお尻を乗せて、腰から頭までをまっすぐに保つイメージで座ると美しい印象になります。

「態度」にはもう一つ、内面的な態度があります。これには自己管理、特に感情のコントロールが深くかかわります。よく、怒りやいらだちなどの感情がすぐ声や表情に表れてしまう人がいますが、特に仕事の場においてはNGです。相手が不快になるのはもちろんのこと、何よりも、あなた自身の評価を下げてしまいます。自らの行為で、自分の格を下げるようなことはしないほうが賢明です。

さらに、他人に対する好き嫌いの感情も同様です。先日、私の元に相談にいらした女性管理職の方は、「部下が指示に従わない」というご相談でした。話をしていくと「部下の中にも、気が合う好きな部下と、嫌いな部下がいるんです」とおっしゃったのです。ここがポイントでした。嫌われている部下の立場に立てば、自分のことを嫌っている上司の言うことに果たして従うでしょうか、ということですね。

人として好き嫌いの感情があるのは当然のこと。しかし、仕事という場において、上司や部下という立場で対面するときは、感情よりも立場をわきまえましょう。業務の遂行という大きな目的を担っている私たちに、そうした個人的な感情は障害となります。好悪の感情はニュートラルに。ビジネスマナーの基本のひとつとして、このように自分を律するということも重要なマナーなのです。

心の温度を高めてオープンマインドに

見た目を左右するもう一つの要素が「表情」です。

自然体でその人らしい、いい表情を生み出すものは何だと思いますか? 私はそれを「心の温度」だと考えています。

よく、体温が低めになると免疫力が下がり、病気がちになるといいますね。体温を下げないように、上げるように意識することが健康に役立つというのです。この体温と同じように、心にも温度があると考えます。「心の温度」を常に高めに維持することで自然に表情が明るくなり、相手を気遣う余裕が生まれると思います。

心の温度が高い状態とは、「テンションが高い」状態とは違います。もっとほわっとした、機嫌が良いというだけではなく感謝の気持ちに近いもの、当たり前のことや周囲の人に対して自然に感謝をしているような状態のことです。こういう状態では、ほかの人に対して容易に心を開くことができますので、人と対面するときもいい印象が残せるでしょう。

対面した相手が、自分の苦手なタイプだったとき。そのときこそ、自分の方から先手で心を開くことが大切です。自分が苦手だと思っているときは、相手もこちらのことを苦手だと感じていることが多いもの。先手必勝でこちらから心を開いていくことです。あいさつもそのためのものです。仕事でかかわる相手の場合なら特に、相手に心の扉を開いてもらわないと物事が始まりません。

まずは「心にも温度がある」と意識してみましょう。別に、その温度を上げよう、上げようと思わなくても構いません。心の平熱を常に高めに保つ、そのために自分を律するということもマナーのうちだと認識するのです。

この機会に自分の「言葉遣いのクセ」をチェック

マナーの5原則のうち、「言葉遣い」も、30~40代であれば上級編が求められるようになってきます。

何かを依頼する際には、何度もご紹介した「忙しいところすみませんが」「恐れ入りますが」といったクッション言葉をつけ、「~をお願いできますか?」という伺い型に。お断りをしたり、「~はできません」ではなく、否定形を極力使わない表現に言い換えます。ネガティブなことを話さなくてはならない際は「後よし話法」(「私は短気なところがありますが、明るい性格です」など、良いことを後のほうに話す)や、前にもお話ししたハンバーガー話法をスムーズに使えるようにしたいものです。

自分の「言葉のクセ」もときどきチェックしてみましょう。無意識に使っている言葉のクセが、もしかしたら自分自身の印象を損ねているかもしれません。相手の発言に対して「でも……」、「そうではなくて……」などと、まず否定的な言葉で受けるクセがないでしょうか。相手の話はまず肯定的に受け止め、その後で自分の言いたいことを伝え、最後に「どうでしょう」と伺いを立てる、3ステップを用いた自然な話し方を身に付けておきたいものです。

◇  ◇  ◇

私自身、心の温度が上がっているなと実感するときは相手と良い関係を築くことができ、仕事でも私生活でも自然と物事がうまく回り始めます。「自分を律するマナー」といっても厳しいものではありません。私自身の方法は、目をつぶり、深呼吸を1回します。そして、たんぽぽのほわほわの綿毛や、この春の季節であれば菜の花、桜の花をおでこの辺りでイメージします。すると、不思議と心が落ち着き、どんなに時間に追われて忙しくても、気持ちに余裕が生まれ、ほほ笑んでいられます。満員電車の中でもできることです。

年度末、新年度を迎えるにあたり、業務も忙しく、また私生活でも子育てや介護などを抱えて大変な思いをなさっている方もいらっしゃるでしょう。そのような中、あなたの心の平熱が心地よい温度になり、相手の立場に立って思いやることができる自然体のあなたの良さが花開くことを願っています。花開いたあなたの印象は、好印象であるに違いありません。

西出ひろ子
マナーコンサルタント・美道家。英国の民間企業WitH Ltd.ウイズ・リミテッド日本支社代表を務めたのち、ヒロコマナーグループの代表として、ウイズ株式会社、HIROKO ROSE株式会社、一般社団法人マナー教育推進協会を設立。企業や教育機関における研修・コンサルティング、マナーを軸に健康、美容、ファッションなどトータルな人材育成、人材プロデュースも行う。「日本文化を気軽に日常に!」をコンセプトにMade in JAPANのフォーマルバッグをプロデュース。著書は70冊以上、近著は『運のいい人のマナー』(清流出版)。

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