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リーダーの母校

「世の中を変えるのは映画だけじゃない」芸大で気づく 俳優・伊勢谷友介氏が語る(下)

2017/3/20

 自分の俳優としての知名度は、そのためのメリットになるのかなと思っています。ただ、映画の仕事は、けっして事業を大きくするためにやっているわけではありません。映画は映画で、楽しんでやっています。

「考えの出発点になっているのは芸大で過ごした日々」と話す

 先ほど、リバースプロジェクトはアートだと言いましたが、それはまた、映画の制作ともよく似ています。どういうことかと言うと、企業活動を通じて世の中を変えて行くためには、例えば、人工知能(AI)やクラウドファンディングなど、最先端のテクノロジーや経営技術を駆使してプロジェクトを効果的に展開していくことが必要です。映画も同じです。新しい撮影技術や映像技術を使うことで、見る人の心の中に感動を呼び起こし、その人の人生観や価値観に影響を与えることができるのです。

 振り返ってみると、そもそも、こうした私の考えの出発点となっているのは、芸大で、同じくアーティストを目指す多くの人たちと出会い、その中で、アートって何だろうと自分なりに考えながら過ごした日々にあると思います。

 そんな中で、映画の面白さにはまり、映画監督を目指し、その結果、世の中を変えることができるのは映画だけじゃないと気付いた。それが、今の私にとって、芸大での一番の収穫だったのではないでしょうか。

(ライター 猪瀬聖)

 前回掲載「『羽目をはずして怒られた』 伊勢谷友介氏の芸大時代」では、ファッションデザイナーを志し、東京芸大に進学、映画に転向するまでを振り返ってもらいました。

「リーダーの母校」は原則、月曜日に掲載します。

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