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いま注目のサファリリゾート アフリカで「野生」満喫 旅エディター・ライター 坪田三千代

2017/3/21

ティラピアのソテー オクラ添え マンゴとパパイヤのソース(写真=山口規子)

 日が暮れて星が輝くころにロッジへ帰還。サファリロッジでは、ビュッフェスタイルの料理を提供するところが多いが、フォーシーズンズでは、街なかの高級ホテルと同様のおいしい食事がアラカルトで楽しめる。サバンナの真ん中、見渡す限り村も家もないへき地で、これほどの美食が楽しめるのはなんとも不思議だが、そこが「ラグジュアリーロッジ」といわれる理由の一つだ。

 夜間はロッジの要所要所にマサイ族のガードが立ち、動物たちの出現を見張っていてくれる。現地部族との共存や雇用機会の創出も、近年はサファリロッジの使命だという。 

 「バホッ」「ブヒヒヒ」「ピーーッ」。暗闇から漏れ聞こえてくる動物たちの鳴き声に、少しだけ緊張しつつ耳を澄ませ、部屋の窓から満点の星を眺める夜。これもまた一生の思い出に残るはずだ。

■食事や飲み物はインクルーシブで気軽

地ビールもおいしい(写真=山口規子)

 さて、気になるのが費用面。ロッジのレベルや季節により異なるが、たとえば、「フォーシーズンズ」なら2人で1泊1室が1000ドル程度から。確かに値は張るが、3食とハウスワインやビールを含む飲み物代が込みで、10歳以下の子どもは大人と部屋を一緒にする場合は無料。アフリカまでの移動費と時間はかかるものの、現地費用は日本の高級旅館並みともいえる。

 移動や現地での動きを考えると、最低3泊はしたいところ。旅行会社のツアーを利用するのもいいし、ある程度の英語力があれば、近隣の国際空港からの小型飛行機での移動手配を含めて、ロッジとメールのやり取りで予約することもできる。

 アフリカで観光客向けのサファリロッジが多くある国は、ケニア、タンザニア、ボツワナ、南アフリカ。一口にアフリカのサファリといっても、国やエリアによって動物相や植物相が異なり、楽しみ方にも個性がある。ただし、いずれも野生動物の世界に驚きと感動を覚え、人間の社会や生活、ひいては我が身について考え、さまざまな知識欲をくすぐられることは間違いない。

 日々、地球上から失われつつある野生の世界。その貴重なシーンに触れるために、時間と費用をかける価値は、きっとある。

部屋にいながらにして、広大なサバンナを眺める気持ちよさ(写真=山口規子)
坪田三千代(つぼた・みちよ)
旅エディター・ライター
女性誌や旅行誌を中心に、旅の記事の企画、取材や執筆を手がける。海外渡航先は70カ国余り。得意分野は自然豊かなリゾート、伝統文化の色濃く残る街、スパ、温泉など。

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