桐谷健太 「浦ちゃん」で好感度1位、飛躍に思うこと

日経エンタテインメント!

桃太郎、浦島太郎、金太郎の3人は友達だった…。奇想天外な設定やバラエティー豊かなシリーズ展開がウケているKDDI「au」のCM「三太郎」シリーズ。2015年1月の放送開始以来、「銘柄別CM好感度ランキング」(CM総合研究所調べ)では、auが26カ月連続で1位を記録しているほか、「CMタレント好感度ランキング」でも松田翔太(桃太郎)や濱田岳(金太郎)ら、出演者が軒並み上位を占めている。なかでも人気が高く、男性部門で1位に輝いているのが、「浦ちゃん」こと浦島太郎を演じる桐谷健太だ。

1980年生まれ、大阪府出身。02年に俳優デビュー。ドラマ『タイガー&ドラゴン』、映画『ソラニン』などで活躍。11年にエランドール賞新人賞、13年は東京スポーツ映画大賞男優賞を受賞(写真:藤本和史)

「今でも、初めて撮影した時のことをすごく覚えてますね。童話の浦島太郎って、意外とイメージがないじゃないですか。亀を助けて竜宮城に行った青年、ぐらいな感じでしょ? 桃太郎や金太郎みたいにビジュアルイメージも強くないし。だから『こいつが、めっちゃ純粋なアホやったらオモロイなあ』って思ったんですよ(笑)。それで現場で演じて提案したら、『いいですね!』となった。だから何か、つかみ取った感がありましたね。

出来上がったCMを初めて見た時は、もう、爆笑しました。『これ、オモロイわ~』って思うてたら、放送後、ものすごい反響で。回を重ねるごとに『アホな浦ちゃん』が浸透していくなかで、いきなり雰囲気を変えたのが、『海の声』だったんですよ。そのギャップが、インパクトがあったのかなあと」

15年7月に放送された「海の声」編は、浦島太郎が乙姫を思いながら浜辺で三線を弾き語る、直球の歌モノCM。CMの狙いは、声を高音質で届けることのできる高音質通話対応「auガラホ」の訴求。だが、桐谷健太の歌声が視聴者の胸を打ち、オリジナル曲『海の声』は配信チャートで軒並み1位を獲得する。勢いは16年も止まらず、ついに年末には『NHK紅白歌合戦』へも出場を果たした。

「こんなことになるなんて、全く想像してなかったです。もともと歌が好きで、三線も趣味で弾いてたんです。それが仕事につながったっていうことが本当にうれしいし、ありがたい。だって、良い曲を歌わせてもらって、CMでみんなに聴いてもらえるだけでめっちゃうれしいことやったのに、がむしゃらにやっていたら、音楽番組に何度も呼んでいただいて、最後には『え、紅白?』ってことになったわけですから(笑)。それが狙ったんじゃなく、好きでやっていたことが<縁>でつながっていったのが、自分らしいなとも感じました。

目の前にあることを、1つひとつ楽しみながら、全力でやっていく。そのほうが、想像している未来より面白いところに行けると、三太郎のCMは改めて教えてくれました」

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