バチーンという音が響くほどのどつき漫才ゆえに、ケガを心配されることも多いというが、「スベったときだけちょっと痛いくらい。ウケると喜びが上回るから痛みを感じなくて(笑)。たたかれても頭は大丈夫ということを証明するためにクイズ番組に出て正解しまくりたい」とまなぶは笑う。

養成所に通っていないぶん、芸人同士の飲み会がお笑いの勉強の場だ。特に事務所の先輩芸人・永野から教わることが多かったと声をそろえる。「技術というよりも気持ちの面でいろいろ教えてもらった」(まなぶ)、「『地元の友達が笑うネタを作ったほうがいい』というアドバイスがありがたかった」(たくみ)。

そんな永野が一足先にテレビでブレイクしたときは、「猛烈に刺激を受けた」という2人。「いつも会えていた人が忙しくて会えなくなっちゃったんで、僕らも同じステージに行くために、一層頑張るようになりました」(たくみ)

当面の目標は「2人の内面を出せるようなトーク番組に出ること」とたくみ。まなぶも「漫才だけじゃなくて、人間として面白いと思ってもらえるようになりたい」と続ける。ネタの面白さは折り紙付き。ネタ以外の部分がクローズアップされそうな今年は、2人にとって大きな山場になりそうだ。

(「日経エンタテインメント!」2月号の記事を再構成。文・遠藤敏文 写真・中村嘉昭)

[日経MJ2017年2月17日付]

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