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強制貯蓄で人生のタネ銭づくり サブバンクの選び方 コラボ企画・得する銀行選び(2)

2017/2/10

この記事に合わせ発掘した筆者の昔の通帳。自動積立定期だけで6冊あった

 WOMAN SMARTとのコラボ企画の2回目だが、前回の「手数料で選ぶメインバンク 『大手横並び』は思い込み」に続き、今回は2つめのサブバンク選びについて考えてみよう。

 WOMAN SMARTの元記事「結論! 銀行口座を3つに絞ればどんどんたまる 」ではサブバンクは「使う」「ためる」口座とされており、ネット銀行やメガバンクの自動積立口座が例に挙がっている。つまり少しだけ金利の高い銀行を探し、毎月の給料・ボーナスからここに一定額を「先取り貯蓄」してためようということだ。「使う」口座ともされているのだが、筆者はここのお金は極力動かさず、放置に徹してひたすらためるのがベストだと思う。

 この「先取り貯蓄」という考え方は元記事でも一番重要な部分だ。すなわち「毎月自然体で生活費を使って、余った分を貯蓄しよう」という生ぬるいやり方では「放ったらかしでも増える仕組みづくり」は絶対できない、ということ。筆者の約30年のサラリーマン生活を振り返ってもこれは確実に言える。ここは無理にでも毎月ためたい額を先に取り分け、残った分で生活していくように自分を習慣づける必要がある。

 ただ、意外にもこれは難しい話ではない。人は働いて得た給料は大事に使うが、競馬で当てたお金はすぐ浪費してしまう。要は同じお金なのに心の中で仕訳しているのであり、行動経済学ではメンタルアカウンティング(心の会計)と説明している。先取り貯蓄をしてその分を「初めからないお金」「見えないお金」に仕訳してしまえば、初めからないのだから後は見えている分で何とかしていくしかない。

 また人には一度習慣化した行動パターンを変えたくない(変えるのが面倒臭い)という強い心理傾向もある。従って一度だけ勇気を出して先取り貯蓄を始めてしまえば、今度は止めるのが面倒になる。引き去り額を最初にむちゃな額に設定しない限り、案外続くものなのである。

自動積み立てを始めたばかりの頃。増えていくのが嬉しかった

 先取り貯蓄、天引き貯蓄など強制力のある手段が人生のタネ銭づくりにおいて最強だというのは真理だと思うが、筆者の場合はそれに気付くのが遅れ、結構な歳になってから月2万円でスタートすることになった(後に余裕ができた時に少し引き上げた)。「もっと早く始めていれば」とその後何度思ったかしれない。なので皆さんには1日でも早く始めてもらい、その後は積み立てのことを「忘れて」もらいたい、と思う。

■金利の低い自動積立定期は「元本をためる」

 さて、この目的に使うのであれば一番楽なのはメガバンクなどの「自動積立定期預金」を活用すること。普通預金に一定以上の額があれば、毎月など一定間隔で自動的に定期預金に振り替えてくれる。そして複数の細かい定期を、一定のタイミングで1本の太い定期預金として「おまとめ運用」していく仕組みだ。今メインバンクとして使っている銀行に自動積立定期預金があれば、手数料無料ですぐにでも始められる(ネットバンキングでも申し込める所が多い)。商品性は各行ともほぼ一緒だが、積立額には下の表の通りちょっと差がある。

みずほ銀行 みずほ積立定期預金 5000円以上1000円単位
三井住友銀行 特典付積立《りぼん》 1000円以上1円単位
三菱東京UFJ銀行 自動つみたて定期預金 1万円以上1円単位
りそな銀行 りそな積立式定期預金(一般型) 5000円以上1000円単位

 また、多くの銀行で「ボーナス月など指定した月の積立額を多く設定する」ことや、懐に余裕がある月にこの口座に「スポット的に入金する」ことができる。中には三井住友の「特典付積立《りぼん》」のような変わり種(積み立てをしているとリフォームローンの金利を年0.1%引き下げてもらえる)もある。同行の「SMBCダイレクト積立預金『りぼん(提携特典付き)』」はもっとユニークで、積み立ての解約資金でフランスベッド販売や近畿日本ツーリストなど提携企業の特典商品が買えるのだ。

 金利は多くの場合スーパー定期か期日指定定期の金利が適用されるので、現在は0.01%(税引き前、以下同)。空前の超低金利なので利息にはほとんど期待できないが、人生のタネ銭づくりなのだから、元本を確実にためていくという考え方でいい。

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