分娩台から仕事の電話 「1人VB」社長は肝っ玉母さんUPQ最高経営責任者 中沢優子氏(上)

2015年に起業、商品企画からわずか2カ月でスマートフォン(スマホ)や大型ディスプレーなど17種類24製品を売り出し、「1人家電ベンチャー」として一躍脚光を浴びたUPQ(アップ・キュー、東京・文京)の中沢優子最高経営責任者(CEO)。16年9月に男児を出産、現在は子連れ出勤しながら仕事をこなしている。出産当日も分娩台から取引先に電話をかけていたという、デジタルネーティブな肝っ玉母さんだ。

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病院の中って、午後8時には真夜中みたいな空気が漂うんです。午後9時には完全消灯しないといけない。だけど、その時間って普段なら家でテレビを見ていたり、場合によっては残業していたりもするじゃないですか。

出産した直後も、頭と上半身は元気だったんですよ。メールくらいはいいだろうと思い、光が漏れないように布団をかぶってちょこちょこメールを打っていたら、看護師さんに「そんなことをしていたら血圧が上がりますよ!」と怒られてしまいました。

「中沢さんは集団行動ができないんですね」「すみません」って――。

出荷2日前に「おしるし」が

UPQ最高経営責任者 中沢優子氏

まさかバイク(「UPQ BIKE me01」)の出荷日と出産日が重なるとは、私も思っていなかったんです。バイクって言っても、折りたたみ式の電動原付きバイクなんですけれど。昨年の8月に予約を開始して、9月には出荷してお客様の手元に届く、という段取りで動いていました。

正直、そんなに売れるとは思っていなかったんです。「初日はせいぜい3、4台売れればいいかな」くらい。そしたら、予約開始日に注文が100台超えちゃった。「これでは生産数が注文に追いつかなくなるし、出荷対応も想像を超えた台数になってしまう」と考え、段取りだけはしっかりと組んでいきました。

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