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日本初!温泉ビオホテルで堪能 「本物」の名湯と美食 温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト 石井宏子

2017/2/6

 寒くなると温泉のぬくもりが恋しくなってくる。ちょっと疲れたとき、がんばってプロジェクトを達成したとき、自分を癒やしたいとき、ふと温泉に入りたくなる。せっかくならばいい湯につかりたい。

 年間200日、日本・世界の温泉を旅する筆者が「本物の温泉」に触れながら、美と健康のパワーをチャージする旅を紹介する。第1回は、温泉宿としては日本初の「ビオホテル」認証を受けた「おとぎの宿 米屋(よねや)」。

■温泉を楽しむためのこだわりが随所に

全室に専用の温泉がある。夕暮れをイメージした部屋「日のおちぼ」は源泉かけ流し半露天風呂付き

 福島県にある須賀川温泉「おとぎの宿 米屋」は一軒宿だ。田園風景が広がる宿のまわりは、おいしい米として名高い「稲田米」の産地として発展してきた。「米屋」という宿の名前も、主人が米を扱う食料品店を営んでいたことに由来している。地域の人が癒やされる場所を作ろうと、小高い森の敷地に温泉を掘り、宿泊と日帰り入浴施設を創業したのが始まり。

 それを引き継いだ現在の宿主・有馬夫妻は、もっとゆっくりくつろげる、もっとおいしいものを、という思いを一つひとつ実現し、全室専用温泉付きの部屋に泊まって美食を楽しめる宿へと進化させた。全館の温泉はすべて「自家源泉かけ流し」と、なんともぜいたく。23室の客室はそれぞれに専用の温泉があり、滞在中ずっと温泉が注がれている。広い内湯と個性の違う露天風呂を備えた大浴場も2つある。

大浴場の内湯 半身浴や寝湯ができる場所もある

 「花」は、季節の花や森の緑を眺めて入る露天風呂。源泉の新鮮さを楽しんでほしいというこだわりから、湯船の下から源泉を注ぎ空気に触れさせずに浴槽を満たすという構造になっている。これは2つのうれしい現象を生んだ。1つはこの温泉の最大の特徴である「とろんとろん」の感触が、より確かに体感できること。もう1つは湯を下から注いでいるため湯の表面が水鏡となり、木々の緑を映しこんで大変美しい情景を作り出したこと。

 「月」は、棚田を思わせる造り。岩風呂とヒバ風呂があり、湯船から夜空を見上げて月や星を楽しめる。内湯の「大湯」は1.8メートルもの大きな湯口から滝のように温泉が注がれている。湯船の一部は浅く、温泉の流れる水音を聴きながら半身浴や寝湯として利用できる。「小湯」はやや熱め。仕上げ湯としてさっと入るのにぴったりだ。

 「源泉100%ミストサウナ」も特徴的。壁一面を流れ落ちた源泉が床に滔々(とうとう)とあふれている。天井からも源泉のミストが降り注ぎ、頭のてっぺんから足の爪先まで“温泉だらけ”。とろとろの美容液のような温泉を全身に浴びることができるのだ。

大浴場「花」の露天風呂。とろとろの温泉の感触に幸せを感じる

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