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「ハーバード新入生より優秀」 開成の人材育成法 開成中学・高校の研究(下)

2017/1/14

開成中学・高校の柳沢幸雄校長

東京大学合格者ナンバーワンの進学校、開成中学・高校(東京・西日暮里)。2016年まで東大合格者は35年連続でトップを走り、各界で活躍するOBは2万3000人に上る。開成の強さの秘密とは何か。14日に大学入試センター試験が始まるが、2021年に創立150年を迎える名門校はこれからもトップを走り続けられるのか。

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■開成校長はハーバードの元ベスト先生

開成の校舎には「ペンと剣」の校章が掲げられている。

「18歳時点で米ハーバード大学の新入生と比べると、うちの生徒の方が、学問的にもリーダーとしても優秀でしょうね」。開成中学・高校の柳沢幸雄校長(69)はニヤッと笑ってこう話す。柳沢校長はもともとハーバード大学の公衆衛生大学院で教授などを歴任した化学者でもある。開成高校から東大に進学、化学工学を専攻した後、ハーバード大大学院にフルタイムで10年間を過ごし、度々ベストティーチャーにも選ばれている。世界的な教育者は、開成生をどのように育てているのか。

開成は学校生活についての満足度調査を毎年6月に実施しており、16年は中1の段階で「楽しい」(89.2%)「まあまあ楽しい」(9.3%)で計98.5%となったが、もう一つ重視しているデータがある。無遅刻・無欠席の「精勤度」だ。中学1学年の定員は300人だが、6年間精勤した生徒は61人。その生徒の保護者にはPTAから「家族への精勤賞」としてネックレスがプレゼントされる。6年間、母親などの家族が弁当を作って支えてくれたという生徒が多いためだ。受験生の高校3年の1年間精勤した生徒は122人だ。自由奔放を是とする進学校のなかには、「受験生は学校の授業はサボって、塾で勉強」という学校もあるが、開成はそれを是としない。

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