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「日本の女性、自身で変化を」 世界女性サミット代表 アイリーン・ナティビダッドさんに聞く

2017/1/7

 世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)の女性版とも呼ばれ、経済界や政界の女性リーダーたちが世界中から集まる「世界女性サミット」は、女性がビジネスや政治などの分野で活躍できるよう国境を越えた連携を図っている。主宰するのは米国人のアイリーン・ナティビダッドさん(68)。2017年の開催地は東京だ。

フィリピン系米国人。ロングアイランド大卒、コロンビア大学大学院修了。1990年に世界女性サミットを創設。サミットを運営する非営利組織「グローバル・サミット・オブ・ウィメン」(ワシントンDC)の代表のほか、各国で女性役員の誕生を後押しする団体も率いる

 「日本の政府の施策や企業の女性活躍の努力を支援したい」。ナティビダッドさんは今年5月の東京開催を世界に日本の取り組みを発信していく機会と捉える。一方、日本の労働力の高齢化も指摘。労働力不足が懸念されるなか、「どこで有能な人材を見つける? 女性からでしょう」と、女性の活躍をこれからの経済成長のカギとみる。

 政府や企業の取り組みを評価しながらも、「(海外では子育てと仕事の両立を支援する制度が整っているが)日本は子どもを産んだら(多くの女性が仕事を)辞めてしまう。その現状を変えないと戦力にはならない」と、中身の伴った取り組みを求める。

 日本の若い女性たちには「誰かが変えてくれるのを待っていてはだめ。あなたの未来はあなた自身のもの。あなた自身が変化を生んで」とメッセージを送る。

 ナティビダッドさんは大学教員としてニューヨークで文学を教えていた30代半ばのころ、女性の政治家を支援する団体の代表に選ばれた。支援に本格的に取り組むに従い、政治の中心都市で活動したいという思いが高まり、夫も理解してくれた。夫と息子とともにワシントンに移った。「女性が活躍するには、いい夫を持つことが一番大切」と笑う。

 その後、いくつかの団体を率いたのち、女性活躍の支援団体「グローバル・サミット・オブ・ウィメン」を立ち上げ代表に。世界女性サミットを1990年からほぼ毎年、世界各地で開催している。「世界各地の女性たちのために、全ての国でサミットを開きたい」とサミットの将来の姿を力強く語る。

(経済部 光井友理)

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