小回りOK、細部に気配り 家電メーカーのロボ掃除機私をささえる最愛家電 ロボット掃除機(後編)

日本の住宅事情を考慮した、小回りの利くロボット掃除機が次々登場(写真は日立 ミニマル)
日本の住宅事情を考慮した、小回りの利くロボット掃除機が次々登場(写真は日立 ミニマル)

ロボット掃除機の後編は「部屋の隅までホコリを逃さない」「小さいフォルムで小回りが利く」「ダストボックスが丸洗いできる」など、きめ細かな配慮が行き届いた「かゆいところに手が届く」商品をピックアップしました。「掃除力+α」の使い心地を実感してください。私、戸井田園子がナビゲートします。

小回りが利いて隅に強い これぞ三角形の実力

ルーロ(パナソニック)

ルーロ(パナソニック)

おにぎりのような三角形のフォルムが印象的な「ルーロ」。単なるデザインではなく、壁際や部屋の隅も掃除できる形状を追求し、行きついたのがこの形です。

三角形の角が部屋の隅にピタッと入り込み、長・短ブラシを併用する新開発のサイドブラシでしっかりゴミをかき出すのを見ると、メーカーの“隅へのこだわり”が伝わってきます。

約20ミクロンの微細なゴミを検知する「ハウスダスト発見センサー」を搭載し、ハウスダストが多いと赤く点灯して吸引力を高め、きれいになると緑に。ハウスダストがひどいときは同じ場所を2往復する丁寧さで、高い精度を感じさせます。新たに「床面検知センサー」を搭載し、カーペットの上は自動で吸引力を上げ、ゴミが多いとスパイラル走行を行うという賢さもうれしい機能です。

小回りが利くのも大きなメリット。ダイニングチェアの下など狭い空間へスムーズに方向転換して入りこむ姿に、日本の住宅事情を強く意識して開発されたことを実感します。

ダストボックスが小さめなので、我が家で飼っている犬の毛を吸い込むと1回でいっぱいになり、こまめにゴミ捨てが必要なのがちょっぴり難点。とはいえ全体的な満足度は高く、「買って損した」と思うことはないでしょう。(7万9800円~・税抜き)

http://panasonic.jp/soji/rulo/

「小さい」のが最大の武器 狭い・低い所こそ出番

ミニマル(日立)

ミニマル(日立)

名前の通り、直径25センチ、高さ9.2センチという業界最小サイズが最大の特徴。小型化のために新開発したギアやモーター、独自の車輪構造、吸い込み口・ダストケースのレイアウトなどに高度な技術が凝縮されています。テーブルのイスの間、低いソファの下など、今までユーザーの不満の多かった狭い・低い所へスイスイ入り込み、日本の狭小住宅において「待ってました」の呼び声が高い名品です。

「こんなに小さいと、広い範囲の掃除は大丈夫?」と思いますね。マッピング機能はありませんが、新開発した走行制御機能「minimaru AI」を搭載。複数のセンサーで周囲の状況を判断し、100以上の行動パターンから選択して運転。ゴミがたまりやすい壁際から始めて、隅を見つけたら首ふり動作でゴミをかき出し、うまく障害物を避けて部屋全体を丁寧に掃除します。

モーターには、新開発の「小型ハイパワーファンモーターR」を使用。床面のゴミをかき出す「回転ブラシ」と、カーペットの綿ボコリをかき出す「かきとりブラシ」を組み合わせた「ダブルかきとりブラシ」で、フローリングやカーペットなどさまざまな床面に対応し、高い集じん力を発揮します。

小ささもさることながら、移動スピードが速いことにも驚きの声が。回り込み、隅掃除、壁際走行、方向転換など多彩な動作できびきびと動くため、掃除が効率よく終わります。

充電台に戻ったあとは、集めたゴミを圧縮する「ごみプレス」機能で容量を圧縮するので、ダストケースからゴミを捨てる際にもホコリが舞い上がりにくくなる利点が。ケースは丸ごと水洗いOK。お手入れの手間まで考えられている心強い「ミニマル」です。(オープン価格)

http://kadenfan.hitachi.co.jp/clean/lineup/rvdx1/

1カ月ゴミ捨て不要! ちょっとした「面倒くさい」に応える

トルネオロボVC-RVS2(東芝)

東芝 トルネオロボVC-RVS2

どのメーカーの機種も、ゴミ捨ては本体からポイ!と捨てるだけでとても簡単。しかし、「トルネオロボ」はさらにその上をいくゴミ捨て性能。充電台に付属するダストステーションに、ロボット掃除機が集めたゴミを自動で吸い取って約1/5に圧縮するため、毎日使っても約1カ月はゴミ捨てが不要という、驚異の手間いらずなのです。

掃除は、部屋を縦横無尽に走り回るランダム型。家具周りの動きが上手で、何度も往復して丁寧に掃除します。サイドブラシが従来より5ミリ延長して65ミリと長く、壁際や部屋の隅のゴミをキャッチ。じゅうたん、畳、床などさまざまに対応し、風量約1.5倍という強い吸引力で、床のしつこいゴミの捕集力には絶大な信頼感が持てます。サイクロンやダストカップは、簡単に取り外せて丸洗いできる清潔設計です。

ダストステーションの吸い込み口から、モップなどのホコリも吸い込む

本体が入り込めない狭い場所などは、フロアワイパーやハンディモップで対応する人もいるでしょう。それらにくっついたホコリの処理が手間ですが、「トルネオロボ」ならダストステーションでそちらも見事に吸い取り完了(上の写真)。そんなちょっとした心配りが「主婦の心をつかんでいる」と感心するポイントなのです。(オープン価格)

http://www.toshiba.co.jp/living/cleaners/vc_rvs2/

戸井田園子(といだ・そのこ)
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。その後、インテリア&家電コーディネーターとして独立。情報ポータルサイトAll Aboutをはじめ、雑誌・新聞・テレビなど幅広いメディアで活動中。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や、分かりやすい解説に定評がある。

(ライター 内藤綾子)

[「私をささえる最愛家電」は今回で終了します]