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マーケティングを駆使した経営で知られるネスレ日本の高岡浩三社長兼最高経営責任者(CEO)。チョコレート菓子「キットカット」の受験生応援キャンペーン、コーヒーマシンを無料で職場などに貸し出す「ネスカフェアンバサダー」など、従来にない革新的なマーケティング手法や、独自のビジネスモデルによって、新市場を切り開いてきた。営業利益率はネスレグループの15・3%を上回り、食品業界の高収益企業として成長を遂げている。今後どのようにしてマーケティング力を磨き上げるのか、人材を育成していくのか、高岡氏に聞いた。

外国人に学ぶ、日本の常識を疑え

――世界のネスレのなかでも日本法人は優等生と呼ばれています。どのようにマーケティングを磨いてきましたか。

「私が考えるマーケティングとは、顧客の課題を解決することです。うちではマーケティング力を組織のダイバーシティー(多様性)を推し進めることによって磨いてきました」

「私が30歳で部長の肩書をもらったとき、粉ミルク事業の日本への導入を図ったもののうまくいかず、やめる方向でスイスのネスレ本社と連絡を取り合っていました。それが本社との初めての連携でした」

「日本のことを全く知らない外国人と初めてやりとりをして、『なぜ新卒採用は年1回なのか』『欧米ではわずか4~5社のスーパーマーケットがチェーン展開しているのに、なぜ日本のスーパーは400以上もあるのか』といった日本の経済界や業界には当たり前のことを聞いてきました。こっちにとっては『それは日本だから』という常識でも、外国人にとっては違う。それで一生懸命考えて答えられるようにしました」

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