軽くて着脱もラクラク ネックウォーマー5選
そこで重宝するのがネックウォーマーだ。マフラーよりもコンパクトで軽いものが多く、服を脱ぎ着するより手間がない。また、人間のカラダは首・手首・足首といった「首」がつく部位は皮膚と動脈の距離が近く、動脈が外気の気温にさらされやすいため、覆ったり温めたりすると冷え対策に良いといわれる。
では、朝晩の通勤から休日のアウトドア生活にも役立つのは、どんなネックウォーマーだろう。そこで今回は息がしやすい立体的な形や、消臭効果のあるものなど、機能性の高いアウトドアブランドモデルの中から5つを厳選して紹介する。
髪形を乱すことなく、ファスナーでカンタン着脱。肌触りも良好
ザ・ノース・フェイス「バーサミッドネックゲイター」
ネックウォーマーといえばチューブ型で頭からかぶる形が一般的だが、この「バーサミッドネックゲイター」は前面にファスナーを備えた形状だ。そのため、マフラーのようにサッと巻くことができ、髪形やメイクを乱すことなく着脱できる。また、ファスナーの裏側には同じ素材が当てられており、金属が素肌に当たってヒヤッとすることがないように配慮されている。
カラーは写真のアビエーターのほか、ブラック、ハイライズグレーの3色展開。ロゴはボディーと同系色で主張が強くないので、通勤時にも使いやすいだろう。ファスナー部分も同系色でデザインしてあるので、目立たないのもポイントだ。
ふわっと軽くて肌当たりのいい素材感は、一度使ったら手放せなくなること請け合いだ。
リバーシブルだから服装に合わせてチェンジ! チクチクしないメリノウール製
スマートウール「NTSミッド250リバーシブルパターンネックゲイター」
1994年に米国で誕生したブランド、スマートウールは、保温性・調湿性に優れたウールの中でもきめの細かい"メリノウール"を使用し、アウトドアアパレル製品を数多く展開している。メリノウールにはウール素材にありがちなチクチク感がないため、肌に直接触れるアンダーウエア同様、ネックウォーマーにも最適な繊維といえる。
もう一つ特筆すべき点は、この「NTSミッド250リバーシブルパターンネックゲイター」はその名のとおり、表裏の柄が違うリバーシブル仕様になっていること。その日の気分や服装に合わせて変えることができるのだ。さらに展開カラーが7色と豊富で、選ぶ楽しさもある。
脱いだあとはジャケットのポケットに入れておけるくらいコンパクト。街でもアウトドアシーンでも、いざというときのために常に携帯しておくのにピッタリな1枚だ。
デニムルックでクラシカル。着脱容易なボタン式
カリマー「ロナ ネックウォーマー +d」
タフで機能的なリュックサックを作り続けて半世紀以上。今も昔も、冒険家やアウトドアユーザーから絶大な支持を得ているアウトドアブランド、カリマーは本格的なアウトドアリュックやウエアのほか、帽子や手袋など小物アイテムも数多くリリースしている。
木目調の丸いボタンと、周囲を縁取るブランケットステッチが特徴的な「ロナ ネックウォーマー +d」もその一つ。素材にはアウトドアウエアでよく使われているポーラテック社製のフリースを採用し、軽く保温性に優れたネックウォーマーをクラシカルにデザインしている。
ちなみに、モデル名の"+d"とは、汗の臭いを防ぐ「デオドラント効果付き」という意味で、ファッショナブルな見た目ながら高い機能性も備えている。山でも街でも臭いの対策ができるのはありがたい。
鼻部分に形状記憶樹脂、高いフィット感!
ミレー「ポーラ エルゴ ネックゲイター」
首の露出をより少なくするのにピッタリなのが、この「ポーラ エルゴ ネックゲイター」だ。登山などのアウトドアシーンはもちろん、日ごろから自転車に乗る人にとっても、心強い味方になるだろう。
その理由は、鼻の頭から頬にかけてすっぽり覆うことができる形状にある。しかもただ覆うだけではなく、形状記憶樹脂が鼻部分に通してあるので、自分の鼻の形に沿って圧迫感のないフィット感で着用できる仕組みになっている。圧迫される感覚はないので息がしやすく、着用中も快適。仮に自転車をこいでいて息が上がったとしても、肌を冷やさずに呼吸できるのは便利だろう。
また、口の部分には消臭効果のある素材を使用し、臭いをカバー。アクティブ派におすすめしたいモデルだ。
マイクロファイバーとフリースの2素材を採用。ロングタイプでマルチウェイに活躍
ノローナ「29ウォームワン マイクロファイバーネック」
ノルウェー人のアウトドア愛好家が1929年に創設したノローナは、ノルウェーの首都オスロ近郊に拠点を置き、あらゆる環境下で対応する最高峰のアウトドアウエアやアイテムを提供している。
この「29ウォームワン マイクロファイバーネック」は、ノローナのアウトドアアクセサリーの定番モデルで、多用途に使えるウォーマーだ。写真では分かりにくいが、マイクロファイバーとフリースという異なる2素材を重ねたデザインで、写真で見える外側(柄のあるほう)がマイクロファイバーで、内側に無地のフリースが重ねてある。
軽量で通気性に優れたマイクロファイバー面は行動量の多いシーンで役立つし、フリース面は保温性を高めたいときに重宝する。もちろん2面を重ねて使ってもいい。
重量はたったの37g。全長は48cmとロングタイプでネックウォーマーだけでなく、折り畳んでヘッドバンドとして使ったり、バラクラバ(目出し帽)として使うこともできる。マルチに活躍するネックウォーマーだ。
フリーランスライター/アロマテラピーインストラクター(AEAJ認定)。音楽プロダクションの制作、アウトドアショップの販売員を経てライターになる。のんびり日帰りハイクからテント泊縦走、トレイルランニング、ボルダリング、スキー、キャンプなど、四季を通してフィールド三昧の日々。雑誌「ランドネ」「PEAKS」「山と渓谷」など、アウトドア媒体をメーンにライター活動をするかたわら、AEAJ認定のアロマテラピーインストラクターとして、「山とアロマ」をテーマに神出鬼没なワークショップを展開している。
[日経トレンディネット 2016年11月25日付の記事を再構成]
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