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乃木坂46の白石麻衣 体当たりで女優業に挑戦

日経エンタテインメント!

2016/11/15

 アイドルとしてだけではなく、女性ファッション誌『Ray』で専属モデルとしても活躍する白石麻衣。彼女が女優に挑んだ映画『闇金ウシジマくんPart 3』が9月22日に公開された。演技の経験は他の乃木坂46メンバーと一緒に出演した映画『劇場版BAD BOYS J ‐最後に守るもの‐』(13年)やテレビドラマ『初森ベマーズ』(15年)など数える程度だが、白石は今作で体当たりの演技を見せている。

しらいし・まい 1992年8月20日生まれ。群馬県出身。15thまですべてのシングルで福神入り。今年9月公開の映画『闇金ウシジマくんPart3』で本格的に女優業へチャレンジした。(写真:佐賀章広)

 演技の経験は正直数えるほどしかありませんでしたが、『闇金ウシジマくん』という、ファンがたくさんいる作品に関わることは、この先の自分にとってもすごく大きな道につながるんじゃないか、そんな大事な作品になるのではと挑戦しました。

 乃木坂46のメンバーが周りにいない場で演技のお仕事をするのは初めてで。今まではメンバーがいるという安心感があったんですけど、今回のような現場では精神面を強く持っていないとダメだなと改めて実感させられました。実は台本をもらったあと、仕事の合間に若月(佑美)にセリフ合わせを手伝ってもらったんです。彼女は舞台の経験が多いので、とても頼りになりました。

 私はお芝居の経験が少ないので、自分が演じる「麻生りな」という役をどう表現したらいいんだろうと、まず事前にイメージしました。りなは夢を追うタレントで、意思も強く頑張り屋さんだけど、ちょっと普通の女の子に近い感覚なのかなとイメージしたんです。

 そこから現場に入って、山口雅俊監督と一緒により深く、りなというキャラクターを作り込んでいきました。りなは埼玉の田舎に住んでいて、夢を追って都会に出てきたとか、そういう細かい設定まで監督が決めてくださって。撮影を進めながら、詳細を固めていくという作り方もあるんだ、と勉強になりました。

 できることなら、今後もいろんな役に挑戦してみたいです。特にヒロイン系よりも、意地悪だったり味のある脇役をやってみたいかな。そっちのほうが入り込める気がするので(笑)。

■先輩モデルの撮影を見学

 白石は11年8月の乃木坂46結成以降、フロントメンバーとして活躍。また、グループ内でいち早くソロ活動を開始し、ファッション誌に加え『GirlsAward』などのファッションショーに出演して人気を高めてきた。グループとして活動しつつ、ひとりで外の世界に出ていく大変さはなかったのだろうか?

 私が外で活動することに対してメンバーはみんな応援してくれたし、発売された雑誌をチェックしたよと声をかけてくれて、それだけで私はうれしかったですね。

 ファッション誌のお仕事を始めた頃は、写真を撮られることにまだ慣れてなくてぎこちなさもありました。お願いして、先輩モデルの方々の撮影風景を見学させてもらったり、毎日が勉強でしたね。もちろん今もその途中ですけど。

 ファッションショーにはまた違った難しさがあって、最初はとにかく緊張しました。ファッション誌のお仕事は着ているお洋服やその素材感をいかにキレイに見せるかが大事になってくるんですけど、ファッションショーの場合は何人もの視線がランウェイを歩くモデルひとりに集まるので、ちょっとクールにウォーキングしたり、ハッピーな感じを表現したり、ブランドによっていろいろ変えるように工夫してます。

■自然な笑顔ができるように

 個人でのお仕事は、乃木坂46での活動にもだいぶ反映されていると思います。一番のプラスは表情を作る際のバリエーションが豊富になったこと。それまではアイドルっぽく笑ったり、ちょっとクールな表情の2つしかできなかったんですけど(笑)。ファッションのお仕事をするようになってからはもっと自然に湧き出る笑顔ができるようになったり、モデルのお仕事ではカメラマンさんから「ふとした瞬間に見せる素の表情こそがいい」と教えていただいたり。そこで学んだことを乃木坂46全体での撮影でも出せるようになったのは大きな進歩ですし、アイドルの活動だけでは気づかなかったことです。少しでも他のメンバーのお手本になっていればいいな、って。

 今の私にとっての個人のお仕事は、自分自身についてゆっくり考えられる時間。乃木坂46でいるときはグループのことを第一に考えるんですけど、ソロのお仕事のときは自分は何をしたいんだろうと考えられるから、自然と気持ちの切り替えはできていますね。

 乃木坂46、ファッション誌、女優、どれが一番素に近いかと言われたら──どれも楽しんでいるんですけど、やっぱりメンバーといるときなのかな。そのままの自分でいられるから、すごく楽ですしね(笑)。

 今後は、できるならファッション系のお仕事で、ブランディングやコラボレーションなどをしてみたい。あとはソロとしてももっとCMにも出られるようになりたいですし、活動の幅を広げられたらと思います。

(ライター 西廣智一)

[日経エンタテインメント! 2016年11月号の記事を再構成]

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