灘高の天才に愕然、努力続ければとJAL再生に奮起大西賢・日本航空会長が語る(下)

毎年、妻の誕生日には、これまで世話した留学生からの電話がたくさんかかってきます。なぜか、私の誕生日にはかかってきませんが(笑)。

2012年に会長に就任。ライバル社との競争や国内の人口減少など経営環境が厳しさを増す中、植木義晴社長と共に、経営改革を進める。

航空会社というのは、世の中に多様性がなくなったら生きていけない会社だと思います。旅行が典型です。どこに行っても同じ景色、同じ食べ物だったら、誰もわざわざ遠くに行こうとは思いません。行き先に多様性があるからこそ、行ってみたい、見てみたいという気持ちが自然に湧くのです。

ビジネスも同じです。みんなが同じことを考えていたら、ビジネスはうまく行きません。違うことを考える人がいるから多様な発想が生まれるのであり、そのためには、生まれ育った環境や文化の違う多様な人材が社内に大勢いることが大切です。

現在の航空会社のビジネスは完全にBtoC(消費者向け)なので、世の中がどう動いているか、飛行機を利用するお客様が何を考えているのか、そういった情報をきちんとキャッチできないと成長はありません。同じような発想しかできない人たちがいくら社内に籠もって会議を重ねたところで、新しい発想は期待できません。

今年、ロート製薬が、多様な発想を生み出す仕組みを作るために、社員の副業を解禁し、大きなニュースになりましたが、個人的にはとてもよいアイデアだと思います。山田邦雄会長は、灘校時代から変わっていないと感心しました。

インタビュー/構成 猪瀬聖(ライター)

前回掲載「灘高、強みはバラバラ感 いざとなれば一致団結」では、強烈な個性が集う灘の魅力を聞きました。

「リーダーの母校」は原則、月曜日に掲載します。

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