お出かけの行き帰りに、高速SAで秋グルメ満喫
高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)は、かつては休憩のために立ち寄るだけのものでしたが、最近は施設が充実。ご当地グルメを売りにするSA、テーマパークやショッピングモールのようなSAも増え、「楽しみながら憩える場所」になってきました。
NEXCO中日本のSAやPAを管理・運営する中日本エクシス総務企画部東京広報室の若林俊二さんは「地域の特性を生かしたSA・PAの"個性化"に力を入れています」といいます。最近では若者の車離れなどにより、高速道路の利用者が今後頭打ちになるかもしれないという懸念があるため、「今まで高速道路とはご縁の少なかったような幅広い層の方々にもSAやPAを知っていただきたいと考えています」と話します。
レンタカーだけではなくカーシェアリングの普及で、車を所有していなくても友人や家族で気軽にドライブを楽しめるようになりました。首都圏からのアクセスもよい、グルメを満喫できるSAをご紹介します。
ソーセージやプレッツェルなどドイツフードが勢ぞろい
東名高速道路「EXPASA足柄 上り」(静岡県)では、2017年1月9日までの期間限定で「ドイツフードフェスト 足柄ガーデン」が開催されています。
ドイツの自然を思わせる足柄の森をバックにしたガーデンステージで、本場ドイツのバラエティー豊かなソーセージを味わえるイベント。ベーシックなオリジナルソーセージから長さ30センチもあるもの、ゴーダチーズを混ぜ込んだものまで、ソーセージは全8種。いずれも、ドイツのマイスター制度で認められた国内ドイツソーセージ作りの第一人者、奥沢一郎さんとその愛弟子の酒井佑樹さんが手掛ける本格ドイツソーセージです。
ほかにも、ソーセージと相性ぴったりのキャベツの酢漬け「ザワークラウト」やドイツ発祥の焼きパン「フレッシュバタープレッツェル」など、定番のドイツフードが勢ぞろい。テークアウト用には有機農法で作られた瓶入りのザワークラウトやドイツ菓子なども豊富にそろっています。
同SAには今年8月、高速道路初となる体験型グランピング施設「el colina(エル・コリーナ)」もオープンしました(2017年8月31日までの期間限定)。宿泊客向けのディナーでは、御殿場産の卵を使用した「パクチーのスパニッシュオムレツ」、「ふじのすそのポーク」など地元の素材を生かしたコース料理(5000円)を提供しています。
足柄SAは都心から約100キロ。手軽なドライブにもぴったりです。
駿河湾の海の幸を楽しめる絶景オーシャンビューレストラン
続いてご紹介するのは、新東名高速道路「EXPASA駿河湾沼津 上り」(静岡県)。ここは新東名で唯一、駿河湾の眺望が楽しめるSAです。イタリアの観光地・アマルフィをイメージした建物の2階にある「レストラン ソラノテラス」には、海が一望できるテラス席があります。「駿河湾や伊豆半島の眺望と、地元食材を使った料理をゆったりとお楽しみいただけます」(同店マネージャーの渡辺康さん)
人気メニューは「駿河湾産桜えびと地元野菜のペペロンチーノ」や「駿河湾産釜揚げしらすの和風パスタ」(各1280円)など。デザートには富士山世界遺産登録を記念したアイスクリーム「フジヤマアイス」(670円)もおすすめです。
1階のフードコートにも地元の味が目白押し。海の幸なら、沼津港から直接買い付けた新鮮な魚を使った海鮮丼シリーズを提供する「沼津港海鮮食堂 サマサ水産」へ。「港町の定食屋 かもめの台所」では「三島コロッケ」や「静岡黒はんぺん」などの静岡グルメも楽しめます。土産店「ロコファーム」では、プロの華麗な包丁さばきを間近で見学できる「まぐろの解体ショー」も毎日行われています。
秋の行楽シーズン。SAで気軽にグルメと景色を楽しむドライブはいかがでしょうか。
EXPASA 足柄 上り「ドイツフードフェスト」
http://sapa.c-nexco.co.jp/special/ashigara_german2016/index
EXPASA 足柄 上り 体験型グランピング施設「el colina」
http://sapa.c-nexco.co.jp/special?id=846
http://el-colina.jp/
EXPASA 駿河湾沼津 上り
http://sapa.c-nexco.co.jp/sapa?sapainfoid=187
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(取材・文 GreenCreate)
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