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地球から最も遠くへ行った人物は?

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ナショナルジオグラフィック日本版

2016年9月6日、カザフスタンの草原に砂ぼこりを舞い上げて着陸したソユーズ宇宙船から、国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を終えた宇宙飛行士ジェフ・ウィリアムズ氏が出てきた。ISSでは、宇宙空間で膨らませて利用する膨張式居住モジュールや、ドッキング・ステーション、高精細カメラの設置に携わったという。

ウィリアムズ氏にとって4回目となる今回の宇宙滞在は172日間。地球を周回する軌道上での生活・活動日数の累計は534日となり、米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士による滞在期間の最長記録を更新した。それまでの記録は、双子の宇宙飛行士として有名なスコット・ケリー氏の520日だった。

地球に帰還してまもなく、米国ヒューストンのジョンソン宇宙センターでナショナル ジオグラフィックのインタビューに答えたウィリアムズ氏は、「(ISSから)地球を詳細に見れば見るほど、生命にとってかけがえのない惑星であることがよくわかりました。信じられないほど素晴らしい経験でした」と語った。

しかし、ウィリアムズ氏が「最も長く宇宙に滞在した米国人」というタイトルを保持できる期間は短い。同じくNASAのペギー・ウィットソン氏の累計滞在時間がまもなく560日となり、記録を更新するからだ。さらに、宇宙滞在時間の世界チャンピオンであるロシアの宇宙飛行士ゲナディ・パダルカ氏がいる。ISSと、その前身にあたるロシアの宇宙ステーション「ミール」のミッションに5回にわたり参加したパダルカ氏はこれまでに、なんと879日も宇宙に滞在してきたのだ。

ISSよりはるかに遠い火星への有人飛行を計画しているNASAは、宇宙での長期滞在に大きな関心を寄せている。NASAの現在の計画によると、火星ミッションは長ければ1100日に及ぶ可能性がある。このため長期にわたる低重力や宇宙放射線への暴露、閉鎖環境での生活などが、人間の心身にどのような影響を及ぼすかを把握しておくことが極めて重要になる。

現時点では、ISSに長期滞在したベテラン宇宙飛行士たちが地球に帰還した後の様子や、最近終了したHI-SEAS(火星を想定した隔離環境で約1年間暮らす実験。ハワイで行われた)のような模擬実験で参加者が受けた影響などを参考にするしか方法はない。

有人宇宙探査に関しては、長期滞在のほかにもさまざまな記録がある。人類が目指す火星へのミッションとも関連の深い、そうした記録をここで振り返ってみよう。

宇宙での連続滞在の最長記録

宇宙に連続して滞在した最長記録は、ロシアの宇宙飛行士ワレリー・ポリャコフ氏の437日間。この記録は、1995年から破られていない。同氏は1994年1月から1995年3月まで、ロシアの宇宙ステーション「ミール」で生活し、活動した。「Wired」誌によると、ポリャコフ氏は、人間が長期間の無重力状態に耐えることができ、したがって火星にも行けることを証明するために、長期の宇宙滞在を志願したという。この記録破りの冒険が、心身に大きな悪影響を及ぼすことはなかったようだ。現在74歳のポリャコフ氏は、現在も宇宙生物医学の分野で精力的に活動している。

地球から最も遠くへ到達

1970年4月、アポロ13号に乗り組んだ宇宙飛行士のジム・ラベル氏、フレッド・ヘイズ氏、ジャック・スワイガート氏は、宇宙での爆発事故により機体が深刻な損傷を受けたにもかかわらず、見事に地球へと生還したことで知られる。3人は月面に降り立つことはできなかったが、地球に帰還する過程で、地球から40万171キロ離れた月の裏側を回ってきた。このため地球から最も遠くまで到達し、その記録はいまだに破られていない。なお、火星への有人飛行では、地球から4億キロ以上離れることになる。

船外活動の最長記録

宇宙船の乗組員は、ときに宇宙船や居住施設の修理や改良のため、外に出なければならない。2001年3月、ISSに滞在中のNASAの宇宙飛行士ジム・ボス氏とスーザン・ヘルムズ氏が8時間56分に及ぶ船外活動を実施し、これが最長記録となっている。火星ミッションでも、比較的安全な居住モジュールの外では、クルーが長時間活動する必要が生じるだろう。現時点では船外活動時には、かさばる与圧服を着用する必要がある。NASAではもっとしなやかで着脱しやすい宇宙服を目指し、デザインの改良に取り組んでいる。

別の天体に最も長く滞在

1972年、ハリソン・シュミット氏とユージン・サーナン氏は、月面で3日以上にわたって生活し、活動した。これは人類が地球以外の岩石天体で過ごした最長記録だ。月よりもはるかに遠い火星への有人ミッションでは、滞在期間はこれよりもはるかに長くなるだろう。ミッションの内容によっては、数カ月から数年の滞在が必要になるかもしれない。

(文 Victoria Jaggard、Nadia Drake、訳 三枝小夜子、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック ニュース 2016年9月21日付]

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