「まさかの転職活動」どう動く? 何から始める?ミドル世代専門転職コンサルタント 黒田真行

転職は希望条件の変数が特に多いために、転職活動を始めると驚くほど決断が鈍りやすくなります。この優先順位は、後々、非常に重要な役割を果たします。まさに迷った時のための方位磁石が、この優先順位リストです。

また、できればこの際に「そもそも本当に雇用される選択肢しかないのか?」という観点も整理しておくといいかもしれません。起業や自営独立など、転職以外の可能性を見落とさないためです。

転職活動の4つの手法、どう使うのか?

日本で転職する場合、ほとんどが以下の4つのルートのいずれかを経由することになります。

それぞれに一長一短がありますが、ここでは社会人として一定のキャリアを積み上げてこられた方々向けに、標準的にお勧めしたい手順をまとめておきます。また、「転職緊急度」と「経験・スキルの需要度」によって、転職された人が主に利用した手段を簡単に表すと、図のような傾向になることが多いようです。

■転職緊急度と求人需要による主な利用手段(作図:黒田真行)
「一次のつながり」で転職の支援者を洗い出す

職務経験の豊富な社会人であれば、まずやるべきことは「一次のつながり」の洗い出しです。「一次のつながり」とは、直接、自分と接点の合った人的ネットワークを指していて、取引先や、現職・OBにかかわらず一緒に仕事に取り組んだ会社の先輩や後輩、学生時代の友人などです。

ただ、転職活動がリストラや業績不振によるものの場合、どうしても気恥ずかしさが邪魔をして「知人に相談しづらい」という方も多いのですが、困ったときはお互い様。せっかく自分が築いてきたネットワークなので、こういう時に頼らないのはもったいなさすぎます。ましてや業績不振や企業風土の問題など、決してご本人だけの責任ではないケースも多いので、気後れする必要はありません。

とはいえ、あらゆる知り合いに、のべつまくなしに相談するのではなく、たとえば「この人なら自分に合いそうな会社を知っていそうだ」とか「取引先としてしか見ていなかったが、あの会社なら働きがいがありそうだ」とか、自分なりの観点でキーパーソンを洗い出して、できる限り率直に相談してみることが重要です。

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