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デジタル・フラッシュ

人気のスマホ「Moto G4」 使い勝手の良さに感心

日経トレンディネット

2016/9/23

スリープ状態から強めに2回振り下ろすと背面のフラッシュライトが点灯するなど、ユニークな「ジェスチャー操作」を用意する
日経トレンディネット

モトローラ・モビリティ・ジャパンが2016年7月に発売したSIMロックフリースマートフォン(スマホ)「Moto G4 Plus」が人気だ。8月下旬の時点で、店頭販売している大手家電量販店の多くで品薄になっている。人気の秘密はどこにあるのか。筆者も入手して1カ月ほど使い込んでみたので、これまでメーンで使ってきたXperia Z5との比較を交えつつ紹介したい。

■しっくり手になじんで持ちやすい

手に持ってみて感じるのは軽さと薄さだ。本体は約157gあるが、5.5型スマホとしては軽めだ。厚さはカメラ部分を除くと約7.87mmだが、縁に丸みがついているのでそれ以上に薄く感じられる。この丸みのおかげで手になじみやすく持ちやすい。5.2型のXperia Z5よりも持ちやすく感じるほどだ。

5.5型ディスプレー搭載で幅は約76.5mmあるが、縁の丸みのおかげでしっかりとホールドしやすい
背面カバーは樹脂製で取り外し可能。半導体や通信機器メーカーとして有名だったモトローラを知っている人には、背面の「M」のロゴマークがうれしいかも

背面カバーは樹脂製で高級感には乏しいが、滑りにくいのはよいところだ。モトローラブランドのスマートフォンで、そのロゴマークがついている。細かい部分になるが、電源ボタンには凹凸がついていてボリュームボタンにはついていない。これによりボタンを押し間違えにくくなっている。こうした細かい配慮が良好な使い心地につながっている。

全体的に丸みのあるボディーだ。電源ボタンとボリュームボタンは右側面にある

■クッキリ鮮やかなディスプレー

液晶ディスプレーは5.5型で、解像度は1920×1080ドットのフルHDに対応する。表面はゴリラガラス3で保護されている。明るく鮮やかでコントラストも高く、画質は優秀だ。日中の屋外でも見やすい。タッチ操作に対するレスポンスは素早く、操作していて不満を感じることはなかった。Xperia Z5と比べてもこちらの方が明るく、また画面サイズが一回り大きいため見やすく快適だ。

■指紋センサーで素早くロック解除

液晶ディスプレーの下側中央には指紋センサーを搭載している。指紋を登録すると、パスコードやパターンを入力する代わりに、このセンサーの上に指を載せるだけで瞬時にロックが解除される。セキュリティーを高めるのに役立つのはもちろん、ロック解除にほとんど手間がかからないので、一度使うと手放せなくなる機能だ。普段はXperia Z5で指紋によるロック解除を利用しているが、解除の素早さは同等かMoto G4 Plusの方が若干速く感じられる。

気になったのはセンサーの位置だ。Xperia Z5は側面にある電源ボタンが指紋センサーを兼ねていて、握って電源ボタンを押すと同時に指紋認証が行われる。このとき本体をしっかりと握っているので、落としたりする心配はない。Moto G4 Plusは画面下中央にあるので、片手で持った状態で親指を伸ばしてセンサーに触れようとすると、しっかり握れなくて落としそうになってしまう。

指紋センサーを画面下中央に搭載している。指紋を登録してロック解除できるようにすると、センサーに指を載せるだけでロックを解除できる

■ジェスチャー操作で素早くカメラを起動

操作性で面白いのは、ジェスチャー操作ができることだ。例えばスリープ状態から強めに2回振り下ろすと背面のフラッシュライトが点灯し、もう一度同じ操作をすれば消灯する。スリープ状態からロックを解除して、フラッシュライトのアイコンをタップして起動するという手間がかからない。

スリープ状態から手首をひねるように2回ぐるぐる回せばカメラが起動する。ロックを解除してカメラのアイコンをタップするよりも短時間でカメラを起動でき、シャッターチャンスを逃しにくくなる。

このほかスリープ状態で画面が消えていても、持ち上げるときの振動を感知して時刻が表示される。いちいち電源ボタンを押さなくても、カバンやポケットから取り出すだけで時刻が表示される。スマートフォンを時計代わりに使うことが多い人には便利だろう。こうした日常的にスマートフォンを使っていて感じる、ちょっとした手間や面倒くささを解消してくれる、かゆいところに手が届くような操作性の良さがある。

■余計なアプリはなし シンプルなAndroid

OSはAndroid 6.0.1を搭載している。ほぼ素の状態のAndroid OSと標準のアプリのみで、大手通信キャリアのスマートフォンにありがちな大量の付属アプリや独自UIはなく、そうしたアプリで動作が重くなったりバッテリー消費が激しくなったりすることがない。SIMロックフリースマートフォンの中にも独自UIやアプリを付け加えた機種もあるが、そうしたお仕着せがイヤな人にはぴったりだろう。

充電やパソコンとの接続は、下側にあるmicro USBポートで行う。イヤホン・マイクのジャックは上側についている。

下側にmicro USBポートがある
上側にイヤホン・マイクのジャック

■暗い場所でも撮れるカメラ

カメラは、背面側に1600万画素、ディスプレー側に500万画素のものを搭載している。レーザーフォーカスと位相差によるフォーカスの2種類のオートフォーカス機能がある。色々な場所・明るさで撮影してみたが、Xperia Z5よりもMoto G4 Plusの方が暗い場所でもピントが合いやすく、画質も上々に感じられた。前述のようにジェスチャー操作ですぐカメラを起動できることもあり、カメラとしてかなり使いやすい。

背面はカメラ部分がやや盛り上がった形をしている
カメラは、ISO値や露出補正、ホワイトバランスなどを細かくカスタマイズした撮影もできる

■15分の充電で6時間使える

バッテリー容量は3000mAhで、5.5型クラスのスマホとしてはやや大きめの容量だ。輝度80%前後で音楽再生しながらWebメールやSNSを利用し、ときどきカメラとして撮影に使うのが筆者の主な使い方だが、これで1日半くらい利用できる。Xperia Z5で同様の使い方をすると1日もたないので、バッテリーの持ちはまずまず良好といったところだろう。

バッテリーの持ちのよさを感じたのは、「ポケモンGO」を遊んでいるときだ。Xperia Z5では本体が非常に熱くなり、バッテリーは数時間も持たないほど消費が激しかった。Moto G4 Plusではそこまで熱くならないし、バッテリーの持ちも明らかに長かった。画面が大きいことや、輝度が高く屋外で見やすいこともあり、ポケモンGOはすっかりMoto G4 Plusで遊ぶようになってしまった。

背面カバーを外すとバッテリーが見えるが、固定されていて取り外しはできない

充電用にACアダプターとUSBケーブルが付属するが、このACアダプターを使うと、約15分の充電で約6時間駆動できるという高速充電が可能だ。試してみたが、30分程度充電すれば半日程度(約6~8時間)持つといった感覚で、この高速充電機能はかなり便利だ。朝のいそがしいときに短時間充電するだけでも午前中いっぱい使えそうだ。

■デュアルSIM、デュアルスタンバイに対応

Moto G4 Plusの大きな特徴に、デュアルSIM・デュアルスタンバイ対応が挙げられる。どちらのSIMカードスロットも3GとLTE(4G)に対応していて、同時に待ち受けできる。片方を4Gで接続するともう片方は3Gになるという制約はあるが、2回線(2枚のSIMカード)を使っている人には便利な機能だ。

例えば、片方のスロットに個人で契約しているMVNOの格安SIMカードを取り付けてネットやSNSの利用などのデータ通信に使い、もう片方のスロットには会社で契約している大手携帯電話会社のSIMカードを取り付けて通話に使うといったことができる。

また、SIMカードスロットのほかにmicroSDカードスロットを備えているのが特徴だ。デュアルSIM対応のスマートフォンは増えてきたが、スロットのうちひとつがmicroSIMカードスロット兼用になっていて、microSDカードを使うとSIMカードは1枚しか挿せないものが多い。Moto G4 PlusはSIMカード2枚+microSDカードという構成が可能だ。

SIMカード2枚と容量128GBまでのmicroSDカードを取り付けられる。付属のアダプターでnanoSIMカードも取り付けられる

■かゆいところに手が届く、使いやすいスマホ

「Moto G4 Plus」は、5.5型で画質の優れたディスプレー、指紋センサー、デュアルSIM・デュアルスタンバイ対応、暗所に強いカメラなど魅力の多いスマホだ。それだけでなく、独自のアプリやUIがなく動作が軽快なこと、ジェスチャー操作、持ちやすさ、高速な充電機能など、かゆいところに手が届く使いやすさも大きな魅力だ。人気の秘密は、こうした機能と使いやすさを両立したところにありそうだ。多くの人におすすめできる、「使える」SIMロックフリースマホだ。

(IT・家電ジャーナリスト 湯浅英夫)

[日経トレンディネット 2016年9月2日付の記事を再構成]

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