――この後、ファーストリテイリングを辞めた玉塚さんと企業再生・支援会社のリヴァンプを共同設立しましたが、うまく事業は軌道に乗りましたか

ローソンの玉塚氏

「いいえ、リヴァンプ設立後、2つの大きな投資案件に失敗しました。伊藤忠で実績を上げ、ユニクロでも成果を出し、傲慢になっていたからあのようなミスを犯したのだと反省しています。靴などの卸の会社の再生を手掛けましたが、3~4年後にそれぞれ破綻してしまった。もともと経営状態がデッドラインを越えていたんです。自己資金数億円が消えてしまった。まだ自分たちのお金だったのが救いですが、いい勉強になりました」

――リヴァンプではロッテリアの事業再生なども手掛けます。複数の企業の社外取締役もしていたし、経済界に顔が広いですね

「不思議と人の縁に恵まれています。(韓国ロッテグループ会長の)重光昭夫さんとは、ユニクロが韓国進出するときにお世話になりました。すごく気さくでいい方です。セコムの社外取締役もやっていましたが、カリスマ経営者と呼ばれた創業者の飯田(亮)さんに声をかけていただきました」

――ファミリーマートも伊藤忠傘下のグループ企業ですが、沢田さんは自分で辞めたのに、そこに社長として呼ばれるとは通常ではあまりないケースですね

「確かに自分で勝手に飛び出したのに、普通の大企業ではないですよね。伊藤忠は懐が深い会社です。伊藤忠がファミリーマートの筆頭株主になったのは私が辞めた後ですが、当時、仮にファミリーマートの経営に携わっていても、たいした成果はあげられなかったでしょう。商社を辞めて、色々勉強しました。成功もしたけど、失敗もした。昔よりは成長しました。それに何より私は『稼ぐのが大好きな人間』です。ファミリーマートを世界的なコンビニにするためにぜひとも頑張っていきたいと思います」

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沢田貴司氏(さわだ・たかし)
1957年生まれ。81年上智大学理工学部卒、伊藤忠商事入社。97年ファーストリテイリング入社、98年副社長、2002年退社。03年に投資ファンドのキアコン設立。05年に企業支援会社のリヴァンプを設立、社長に就任。野村総合研究所などの社外取締役も務めた。石川県出身

(代慶達也)

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